オミクロン株は死亡率が激減か – 中村ゆきつぐ

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新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

年末年始各地まずまずの人出です。感染者数は少しづつ増えていますがなんとか2桁(沖縄の米軍除く)で推移しています。そして重症者、死者はほとんど増加せず、きっとこのまま乗り切れることを期待しています。

そんななか宮坂先生のFB記事です。南アフリカ医師グループからの12月30日号のJAMA(アメリカ医師会雑誌)の報告の解説になります。

>オミクロン株感染では以前に比べて重症者が減り、その結果、ICU入室率、入院期間は半減し、死亡率は非常に大きく減っています(注1/10)。国民全体のワクチン接種率がまだ25%程度ということを考えると、ワクチン効果というよりも、オミクロン株自体が以前に比べて病原性が下がっていることが示唆されます。

>別のデータからは、mRNAワクチンがオミクロン株による重症化抑制に有効であり、ブースター接種で感染リスクが大きく下がることがわかっています

南アフリカでの臨床データの論文において、ウイルスの弱毒化がここまで証明されたということです。であれば感染力が4倍と少々強くてもワクチン接種率25%の南アフリカにおいてこの死亡率であるならば、2回ワクチン接種が90%近くいっている日本ではさらに死亡率が低下する可能性が高いです。

>これまでどおりにワクチン接種を粛々と進めるとともに、個人レベルでの感染対策をしっかり行えば、なんとか対応できる可能性が高いと思います

これは私がずっと言ってきたことです。そしてあの短期集中大量ワクチン接種とデルタ株大量感染に伴う免疫力強化(山火事理論)の日本において、例えオミクロン株に感染しても、少なくとも死亡はデルタ株の1/10よりさらに低くなることが予想できます。

もちろん無双状態でなんの感染対策も行わず、感染者数が100倍にでもなれば、そこそこ死者数が増えるでしょう。だから適度なマスク、手洗い、3密予防、換気をしましょうと言い続けているのです。でなければイスラエルのように4回ワクチン接種の可能性すら出てくるでしょう。正直それは副反応含めて賢くありません。日本の賢い対応をしっかりやり続けて欲しいと思います。

この2年の間にコロナについて様々なことがわかり、そして教科書通りにはいかないこともあるということがわかりました。

なのに昨年までの日本の専門家達は、ワクチン絶対接種、マスク必須、移動禁止、集まり危険、コロナは恐怖と感染者数が30人未満でもほとんど緩めることはなく発信を続け、ワクチンいらない、マスクなんて必要ない、コロナは風邪、同調圧力の強要だと話の本筋をずらす(私からみたら変な)グループとの0、100の対立を行っていました。おかげでメディアや専門家達が国民に様々な分断を生み出していたと言っていいでしょう。本当中川さんの記事も社会的にちゃんとしており一面の真実なのに。

別の例ですが、ワクチンの副反応の症例報告Twitterに対して、医クラの間で頭の良すぎる方たちが0、100で語り対立します。もちろん発表の仕方などの問題はあるけれど、似たようなHPVワクチンの被害が拡がったのは、メディアや反ワクチンのいい加減な医師達含めたグループが一番、そして接種勧奨を中止した厚労省が二番目に悪いのだけれど、そのような「患者」に対してそんなのは副反応じゃないと患者に冷たく言い放つ医療者の対応があったことを忘れてはいけないんですよ。本当頭のいい医師達は心療内科領域をもっとかじってくれないかな。臨床、人の心は簡単じゃないよ。

脱線しましたが、少なくとも日本において医療、経済、社会、政治で分断せずにコロナを収束へ導いていって欲しいと思いますし、きっとできると確信してます。

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