COVID-19ワクチンによる心筋炎リスクはブースター接種でも増加する

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新型コロナウイルスに対するワクチンにおいて、接種が原因の疑いがある心筋炎・心膜炎が多数報告されています。オックスフォード大学を中心とした研究チームは実際に調査を行った結果、心筋炎の増加は確かにあり、かつ年齢別分析でリスクは40歳未満にのみみられるという論文を発表しましたが、新たにブースター接種時の事例についても調査を行い、論文を発表しています。

Risks of myocarditis, pericarditis, and cardiac arrhythmias associated with COVID-19 vaccination or SARS-CoV-2 infection | Nature Medicine
https://doi.org/10.1038/s41591-021-01630-0


Risk of myocarditis following sequential COVID-19 vaccinations by age and sex | medRxiv
https://doi.org/10.1101/2021.12.23.21268276

研究チームは、いわゆる「ファイザー製ワクチン」「モデルナ製ワクチン」「アストラゼネカ製ワクチン」を接種した人、および新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)陽性者を対象として、不整脈や心筋炎、心膜炎のリスク調査を実施。その結果、ワクチン接種後、および陽性反応後に心筋炎のリスクが増加していることを確認しました。

論文によると、ワクチンの初回接種から28日間の心筋炎リスクの推定値は、アストラゼネカ製が接種100万人につき1人増、ファイザー製が接種100万人につき2人増、モデルナ製が接種100万人につき6人増。2回目接種後28日間の心筋炎リスクは、モデルナ製が10人増でした。

なお、SARS-CoV-2陽性反応後28日間の心筋炎リスクは100万人につき40人増です。

この研究では年齢別のリスク調査も行われており、mRNAワクチンであるファイザー製ワクチンおよびモデルナ製ワクチンにおいて、心筋炎リスク増加は40歳未満にのみみられることがわかりました。

さらに研究チームは、ブースター接種のリスクについても調査を行い、ファイザー製ワクチンにおいて、100万人につき13人の心筋炎リスク増があることを示しました。なお、ブースター接種に関する論文はまだ査読を受けていないものであることに注意する必要があります。

ちなみに、厚生労働省でも心筋炎・心膜炎のリスクに関する資料は公開しており、「リスクがあるとしても、ワクチン接種のメリットの方が大きいと考えられている」と結論づけています。

ワクチンを接種すると心筋炎や心膜炎になる人がいるというのは本当ですか。|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0079.html

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