医師語るブースター接種の必要性 – ABEMA TIMES

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 新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」が世界各国で猛威を振るい、日本でも感染拡大が懸念される中、政府は“原則8カ月以上”としていた2回目と3回目の接種間隔を、医療従事者や重症化リスクの高い高齢者施設入所者は6カ月に。その他の高齢者は7カ月にする方針を打ち出した。

【映像】3回目“副反応”はどれくらい?接種を終えた医師がレポート

 そして新たに700万回分のワクチンを自治体に追加配分するなど、ブースター接種の前倒しに向け、積極的に取り組む姿勢を見せている。

 ワクチンの3回目接種は医療従事者などを中心にすでに始まっているが、気になるのがその副反応。そこで、オーストラリア出身でニュース番組「ABEMAヒルズ」のコメンテーターで医師のニコラス・レニック氏が接種直後の様子を伝えてくれた。

「ただいまファイザーのコロナワクチンの3回目の接種をしました。今は接種後の待機中です。ワクチンの供給が厳しい中、こうしてブースター接種を接種する機会があって大変感謝しております。そして今のところは体調はまったく問題ないです。これから副反応が出たらまたご報告します」(以下、レニック氏)

 海外では筋肉注射が当たり前でそれに慣れているため、接種時もまったく問題なかったというレニック氏。接種の翌日、再び様子を語ってくれた。

「みなさんおはようございます。(副反応は)何もないです。今起きて体温を計ったら36度6分で、昨日と変わらないです。今、唯一困っているのは左腕の痛みです。(子どもたちと)川の字で寝てるので、ずっと子どもたちが左腕にぶつかってきて起こされてます」

 レニック氏は1回目、2回目はファイザー製のコロナワクチンを接種。2回目接種の後、少し倦怠感があったくらいで発熱もなかったという。そのため、同じファイザー製のワクチンを使用した今回のブースター接種も「大きな副反応は出ないのでは?」とレニック氏は予想している。

「海外のデータだと概ね2回目と3回目は同様(の副反応)な様子。その発熱の発症率やその具体的に何度の熱になるとか、そういうのに関しても2回目と3回目の明らかな差はなさそうです」

 もちろん個人差があるため、人によって副反応は様々。2回目で発熱した人は3回目も発熱する可能性も……。ただ、たとえ副反応があってもオミクロン株に備えて「ブースター接種は必要だ」とレニック氏は主張する。

「ブースター接種をすることによって、抗体の量がグンと高くなります。大まかに言うと、それがオミクロンのワクチン耐性とプラスマイナスゼロになるような感じですね。なので、今特に重要なのは高齢者のブースター接種を一刻も早くすることだと思います。オミクロン株が拡大する前に、重症化リスクの高い人たちが接種していれば安心ですね」

 大阪府では、オミクロン株の市中感染が確認されたことを受け、ブースター接種を迅速に進める必要があるとして、接種会場を追加で設けるなど対策を講じている。

「海外ではオミクロン株の市中感染が始まると、割と早めに爆発的に増加する特徴があるので、もしかすると日本でも同じような現象が起きるかもしれないですね。今はとにかく時間が重要で、一刻も早く打てるmRNAワクチンを打つことが重要です。ワクチンの副反応で、特にその次の日に熱が出たり、腕が痛かったり、そこで仕事に支障が出たり、色々大変なこともあると思いますが、また平和な状態の生活に戻るためには必要なことだと思います」(『ABEMAヒルズ』より)

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ワクチン3回目 医療従事者と高齢者施設入所者の接種間隔を6カ月に、一般高齢者は来年2月から7カ月に前倒し 岸田総理

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