ボクシングのWBA・IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥選手が2021年12月23日、WBO(世界ボクシング機構)から同団体世界バンタム級王者ジョンリル・カシメロ選手=フィリピン=の王座維持が発表されたことに疑問を呈している。
カシメロ選手は体調不良によりタイトル防衛戦の前日計量を欠席。試合中止となり、王座はく奪の可能性があるとされていた。
「こんな事があっていいのか???」
カシメロ選手を巡っては、11日にUAE・ドバイで開催が予定されていたポール・バトラー選手=英国=との試合について体調不良を理由に欠席したことで、病院の診断書を提出するようWBOから要請されていた。
23日、WBOは書類の提出があったため大会規約にのっとりカシメロ選手の地位を保持すると公式サイトで発表。9日に発行された診断書によると、カシメロ選手はウイルス性胃炎を伴う中等度から重度の脱水症状だったという。
またWBOは王座保持の条件として、日を改めてバトラー戦を実施するよう義務付けている。
発表報道を受けて井上選手は同日にツイッターで、
「こんな事があっていいのか???何が理由であれ決められた計量当日に秤に乗れなければアウトだと思うのだが。。」
と疑問を呈した。続けて、
「一気にコイツへの興味がなくなった。減量苦で胃腸炎て…ダセェ奴だ」
とも述べた。
井上選手は主要4団体の王座統一が期待されている。ツイッターでは、「カシメロやったって下さい!」「とにかく組まれた試合を全力で応援します」などと色々な意見が寄せられている。