「準決勝進出の可能性を残しています」→「ん?」 怪訝リアクションから涙…カーリング女子が準決勝進出

J-CASTニュース

   北京五輪・カーリング女子予選で最終戦のスイスに敗れたものの、他チームの試合結果を受け準決勝進出を決めた日本代表「ロコ・ソラーレ」。試合直後のインタビューでは、なんとも不思議なシーンが見られた。

   インタビュアーから「準決勝進出の可能性を残している」と聞かれたサード・吉田知那美選手(30)は、すでに敗退決定だと思い込んでいたのか「ん?」と怪訝な表情でリアクション。しかし、スウェーデンが韓国を下し、日本の突破が決まると、その後のインタビューで「もう途切れちゃったと思ってました。嬉しいです」と涙をぬぐいながら語った。

  • 吉田知那美選手(左)と藤沢五月選手(右)(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

    吉田知那美選手(左)と藤沢五月選手(右)(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

  • 吉田知那美選手(左)と藤沢五月選手(右)(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

「LSDがよくないので上がらないと思います」

   今大会は予選に出場した10チーム中上位4チームが準決勝に進出する方式になっている。最終戦を前にスウェーデンとスイスが進出を決め、残り2枠を日本、イギリス、カナダ、韓国の4チームが争っていた。

   日本は2022年2月17日の最終戦でスイスに4-8で敗戦。しかし同時刻に行われていたスウェーデン対韓国の試合でスウェーデンが勝てば、試合開始前に先攻・後攻を決めるためハウス中心へとストーンを投げるLSD(ラスト・ストーン・ドロー)の結果により算出される数値「ドローショットチャレンジ(DSC)」の差で日本は4位となり、準決勝進出が決まる状況だった。

   試合を中継していたテレビ東京は、日本の敗戦直後のインタビューの様子を放送。沈んだ空気の中、リード・吉田夕梨花選手(28)は「もう少しいいゲーム、自分たちらしいゲームができたんじゃないか」、スキップ・藤沢五月選手(30)は「(負けたのは)私の責任」と、涙で声を詰まらせ試合を振り返った。

   そうした中、インタビュアーは「準決勝進出を可能性としては残しています」と知那美選手に問いかけた。しかし、本人は「ん?」と怪訝な表情を見せる。改めて、インタビュアーが進出の可能性が残っていることを伝えると、知那美選手は再び首を傾げ「うーん…」と苦笑。その後、「LSDがよくないので、(準決勝には)上がらないと思います」と予選突破は厳しいとの見方を示していた。

   しかし、このインタビュー後にスウェーデンが韓国を破り、日本の準決勝進出が決定。改めて行われたインタビューで、知那美選手は「もう途切れちゃったと思ってました。嬉しいです」と涙ながらに語った。

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