大量に残ったアベノマスクですが、その保管費用で何億も掛かっていたというのですから驚きです。
会計検査院が指摘するまで誰もわからず、わかっていたのは担当していた行政職員だけだったのでしょうか。
当然に批判が高まり、岸田首相が廃棄処分にすることを表明してこの問題は終わりますが、しかし、この間の無駄遣いの責任までもが免除されるわけではありません。
「“アベノマスク”倉庫には段ボール10万個の壁が…15%不良品“負の遺産”は年度内廃棄へ…一方、配布希望者も」(FNN2021年12月22日)
最大の無責任は安倍晋三氏です。最初から無駄になることが目に見えていたアベノマスクですが、その前の段階で不織布マスクの買い占めが行われていることに対する初動は全く無能でした。
これで安倍氏を擁護する人たちの気が知れません。
「アベノマスクの失敗を認めることができない安倍総理 最高需要期は過ぎ既にマスクは市場に戻りつつあるのに」
結局、全く役に立たなかったのがアベノマスクです。
2021年12月17日撮影
次に問題なのは、その無駄の象徴アベノマスクを高額な保管料をもって保管していたということで、その認識と判断が問われます。
民間企業であれば当然に責任問題です。
公立の小中学校でも時々、プールの元栓を閉め忘れて莫大な上下水道料の支払が問題になっていっますが、現場の教職員、管理職などが自腹となっているなどという報道も目にします。但し、この現場に全ての責任を押しつけると、教員の負担が加重になるのではないかという懸念があります。
しかし、それに比べてもアベノマスク保管料が無駄であることは普通の感覚があればわかります。
現場がその無駄を判断しながら、それに対して何もできなかったのであれば問題です。
アベノマスクの保管のための莫大な費用が掛かっていたことを指摘されながら、なおも岸田氏が煮え切らない態度であったのは、安倍氏の顔色を忖度していたからとも言われていました。
一国の総理大臣が忖度してしまう安倍氏に対し、行政職員が忖度しないはずがありません。
忖度政治の弊害の象徴がこのアベノマスクです。
そして誰も責任をとらないことの象徴でもあります。
このようなことがまかり通っているのは、自民党政権だから。これに尽きます。