AppleがApple Silicon搭載Macで動作するLinuxの開発プロジェクト「Asahi Linux」を支援か

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AppleがMac向けのOSとして開発している「macOS」の最新バージョンで、M1チップなどのApple独自SoCであるApple Siliconを搭載したMacで動作するLinuxを開発するプロジェクト「Asahi Linux」を支援するような仕様変更が見つかっています。

Apple Helps Asahi Linux | Hacker News
https://news.ycombinator.com/item?id=29591578

2021年12月13日に配信開始となったmacOS Monterey 12.1で、標準のバイナリファイルフォーマットとして採用されているMach-Oの要件が変更されたと、エンジニアのHector Martin氏が報告しています。

Martin氏によると、Appleは新しくMach-Oを必要としないRAWイメージモードを追加しており、「これは私たちを対象としています」とMartin氏はツイートしています。


Martin氏はApple Silicon搭載Macで動作するLinuxを開発するプロジェクト「Asahi Linux」に取り組む人物です。そのため、「私たちを対象としています」という発言は「Asahi Linuxを対象としています」という発言であると解釈できます。

Apple Silicon搭載Macでの動作を目指す「Asahi Linux」が登場 – GIGAZINE


続けて、Martin氏は「まじめな話、Appleが自身のために新しいバイナリファイルフォーマットのオプションを追加する理由が思い浮かびません。Appleは独自のプロセスの中でMach-Oを開発しています。RAWイメージの使い道は存在しないものと思います。つまり、Appleは我々(Asahi Linuxの開発者)に『これを使ってください。より簡単で、将来的にこれを消すこともありません』と語っているわけです。これは明らかにAsahi Linux用の仕様変更です」と語り、新しく追加されたRAWイメージモードはAsahi Linux用のものであると主張しています。


テクノロジー関連のソーシャルニュースサイトであるHacker News上では、「確かにこの変更はApple側にほとんど利益のないものであり、ごく一部のエンジニアにのみ役立つものです。MacでLinuxを実行したい人の数は、他の市場に比べると非常に少ないはずです。なので、今回の仕様変更によりAppleが得られる具体的な利点は、少しの善意を提供することでAppleを批判する声をわずかに減らすことができるかもしれないという点のみです」といった意見も寄せられています。

なお、さっそくmacOS Monterey 12.1に対応したAsahi Linuxの最新バージョンが公開されており、以下のページから入手可能です。

GitHub – AsahiLinux/m1n1: A bootloader and experimentation playground for Apple Silicon
https://github.com/AsahiLinux/m1n1


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2021年12月20日 11時17分00秒 in ソフトウェア, Posted by logu_ii

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