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世の中のデジタル化が進むにつれて、オンラインサービスのアカウントやPC内に保存されているデータの重要性も高まっており、デバイスを保護するためのさまざまな方法が考案されています。「BusKill」は、ログイン中のPCが不意に盗まれてしまった時にPCをロックまたはシャットダウンすることにより、アカウントやPC内のデータを保護してくれるUSBデバイスです。
Frontpage – BusKill
https://www.buskill.in/
BusKill USB Cable Now Available: A PC Kill Switch for Data Protection | Tom’s Hardware
https://www.tomshardware.com/news/buskill-usb-cable-now-available-a-pc-kill-switch-for-data-protection
BusKillの開発チームは公式Q&Aの中で、「BusKillは世界初のノートPC向けキルコードです」と回答しています。キルコードとは小型ボートなどに備わる安全装置であり、エンジンキーとドライバーの身体の一部をコードでつなぐことで、ドライバーが操縦席から物理的に離れた場合にボートのエンジンが自動で停止し、無人のボートが暴走するのを防いでくれます。BusKillはこの仕組みをノートPCの保護に応用したものだとのこと。
BusKillの仕組みについては以下のムービーで解説されています。
What is BusKill (Laptop Kill Cord)? – YouTube
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人々はノートPCのデータを保護するためにさまざまな対策を行っていますが……
データを狙う何者かが無理やりログイン中のノートPCを奪い取る可能性は常に存在します。
こうなってしまっては、複雑なパスワードや2段階認証も意味をなしません。
そこで、ボートやランニングマシンの安全装置であるキルコードに着想を得て開発されたのが、ノートPC版キルコードとも言えるBusKillです。
BusKillはUSBケーブルのような形状をしており、一方の端にUSBコネクタ、もう一方の端にカラビナが付いています。このカラビナをベルトの通し穴などに固定しておけば……
自身とノートPCが物理的に離れた場合に、自動でBusKillがPCをシャットダウンしてくれます。こうすればノートPCを奪った人物もログインを試行しなければならず、少なくともパスワードによる保護が働くというわけです。
また、ノートPCをシャットダウンするスクリプトはPythonで記述されており、GitHub上でオープンソースとして公開されています。Linuxユーザーは独自のスクリプトを組み込んで、「自動でデータを削除する」といった強力な保護機能を導入することも可能だそうです。
ジャーナリストや政治活動家、旅行者、暗号資産のトレーダーなどにオススメのデバイスだと開発チームは述べています。
BusKillはWindows、macOS、Linuxで利用可能です。
実際にBusKillが動作する様子は、以下のムービーで見ることができます。
Hardware Dead Man Switch for Laptops (BusKill) – YouTube
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ノートPCのUSBポートに挿入されているのがBusKillです。
BusKillと本体の接続が途切れると……
自動でPCがシャットダウンされ、PC画面が暗転しました。
BusKillはクラウドファンディングサイトのCrowd Supply経由で購入することが可能。BusKillのソフトウェアがプリロードされたセットが99ドル(約1万1300円)、BusKillのソフトウェアがプリロードされていない磁気ケーブル本体のみのバージョンが59ドル(約6700円)となっています。
BusKill | Crowd Supply
https://www.crowdsupply.com/alt-shift/buskill
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