天井裏の曲者を棒で突きたかった

デイリーポータルZ

一生に一度はやりたいやつ。

「む。上から視線を感じる……」と、天井を見ると曲者(くせもの)が!
「何奴?!」と棒で曲者を突くやつをやりたかったのでやってみました。

そして、曲者対応はなかなか難しい。ということがわかりました。

曲者と対峙

ピンとこない方もいるかもしれません。もう少し詳しく説明します。

悪代官と越後屋の秘密のやり取り中、天井裏から物音が。それに気づいた悪代官が「曲者ー!」と叫びながら天井を突くやつ。

本来は槍でしょう。逃がさないように一撃で仕留めるため。

時代劇か、はたまたアニメかCMか…どこで観たのかは覚えていませんが、あるあるなやりとりではないでしょうか。

よし、突いちゃおう!

ちょうどいい天井点検口があるので、
曲者を設置します。

 

曲者を突こう

設置したら、秘密の電話をします。

「え?1000万円の大損…?!(架空の電話です)」天井から視線を感じ
振り向くと天井点検行ヨリ忍びの者アリ。「(まずい!聞かれた?!)曲者〜!」

自分が仕込んだので曲者の存在はわかってはいますが、実は、棒は曲者に当たりませんでした。天井にガツンと当たって絶望。

わかっていても本番を想定して「逃すものか」と焦ってしてしまい、狭いところにいる曲者に棒を当てるのは難しかったです。

人だとリアルすぎる

今回、イラストと実写2種類曲者を作りました。

イラストは大好きなハットリ君をイメージしちゃったのですが、好きなら突いちゃだめだろう。実写は、男性の写真を油絵っぽく加工をして忍者にしました。

実写の曲者を天井点検口に挟んだところ…。

洒落にならなくなりました。

やるならイラストがいい。でも…

実写の方は油絵風に加工したけれど、人はやっぱり気になります。特に目。
そして、どうしても人は突けませんでした…何故なら、人を棒で突いてはいけない。という心のストッパーが私にはあるからです。写真でも抵抗がありました。天井裏にいる曲者を突くのに憧れてはいたけど、実際やると戸惑うことばかりでした。

「ごめんね〜」と言いながら突いたイラストの曲者。

イラストでも突くのちょっと嫌でした。マジで見られたくない秘密の取引を見られたら、そういうのを気にせず突いてしまうかもしれません。曲者の対応をするには、まず心を悪に染めるところから始めないとダメかもしれないです。

Source