監視カメラ選びに役立つ無料の撮影結果シミュレーションツール「Lens Calculator」を使ってみた

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自宅や店舗、社屋の防犯のために監視カメラを検討している場合、「監視カメラで撮影できる実際の映像の鮮明度がイメージしづらい」という問題があります。監視カメラ設置補助システムを開発するJVSGが無料公開している「Lens Calculator」を使えば、監視カメラの種類や設置状況を指定して映像の鮮明度をシミュレーションできそうだったので、実際に使ってシミュレーションの手順を確かめてみました。

Lens Calculator
https://www.jvsg.com/calculators/cctv-lens-calculator/

Lens Calculatorにアクセスすると、左側に監視カメラの種類や設置状況を指定するメニューが表示され、右側にカメラの視野を示した立体図や撮影される映像をシミュレーションした画像が表示されます。


今回は、ソニーのフルHD監視カメラ「SNC-VB635」を例にシミュレーションしてみます。まずは「メーカー」と記されたプルダウンメニューから「Sony」を選択して……


次に、「モデル」から「SNC-VB635」を選択します。この時、「SNC-VB635」にマウスオーバーすると監視カメラの種類(大まかな形状)や解像度が表示されます。


カメラのモデルを選択すると、自動的にセンサーサイズや解像度が入力されて、画面右側にシミュレーション結果が表示されます。立体図のカラフルなゾーンは「被写体を鮮明に撮影できる度合」を示しており、解像度(PPM)が高い順にピンク・赤・黄色・緑・薄緑・青と色分けされます。画面右上に表示されている画像は、設定した位置に人間やナンバープレートが存在した場合に撮影される映像のイメージ画像です。初期状態では、カメラを「高さ4m」に設置して、「10m先」の「身長2mの被写体」を撮影した場合のシミュレーション結果が表示されているので……


左側のメニューから数値を変更して、カメラを「高さ3m」に設置して、「10m先」の「身長1.7mの被写体」を撮影した場合のシミュレーション結果を表示してみました。


上記のシミュレーションの結果、「SNC-VB635」では10m先の被写体を155PPMの解像度で撮影できることが分かりました。この解像度ではナンバープレート大きな数字は認識できるものの、小さな数字や人物の顔までは認識しにくいです。


そこで、今度は4Kでの撮影に対応したソニーの「SNC-VB770」を指定してみました。


「SNC-VB770」では、10m先までの全ての視野角が赤色に塗り分けられており、高解像度な映像を撮影可能なことが分かります。


「SNC-VB770」を「高さ3m」に設置して、「10m先」の「身長1.7mの被写体」を撮影した場合のイメージ画像はこんな感じ。解像度は343.2PPMで、ナンバープレートの「多摩」という漢字や人物の表情まで細かく確認できることが分かります。


Lens Calculatorでは、ソニーの他にもキヤノンやパナソニックなどの数多くのメーカー&モデルの監視カメラで撮影結果をシミュレーション可能です。

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