オープンソース3DCGソフト「Blender」がバージョン3.0でAMD製GPUのサポートを強化

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3Dモデルやアニメーション、レンダリングなど3DCG制作の主要機能を備えたオープンソースのソフトウェアスイート「Blender」が、2021年12月リリース予定のバージョン3.0で、AMD製GPUのサポートを一段と強化する方針であることを明らかにしました。

Next level support for AMD GPUs – Blender Developers Blog
https://code.blender.org/2021/11/next-level-support-for-amd-gpus/


Blender 3.0 takes support for AMD GPUs to the next level. Beta support available now! – GPUOpen
https://gpuopen.com/blender-cycles-amd-gpu/

Blender 3.0 Will Have AMD HIP-Based GPU Acceleration – Phoronix
https://www.phoronix.com/scan.php?page=news_item&px=Blender-3.0-AMD-HIP-Ready

Blenderには物理ベースのレンダリングエンジン「Cycles」が備わっていますが、Cyclesは2011年にリリースされた10年モノのエンジンであるということで、Blender 3.0では書き直しが行われ「Cycles X」として生まれ変わります。

このエンジン更新に合わせて、技術的理由およびパフォーマンス的理由から、AMD製GPUでのレンダリングに対するOpenCLのサポートが削除されることになりました。

代替策として、BlenderとAMDは緊密に連携し、AMDのHIP APIを使用したGPUレンダリングの改善を行い、AMDユーザーがCycles Xの全拡張機能を利用できるようにするとのこと。

「HIP」は「Heterogeneous-computing Interface for Portability」の略で、開発者が単一ソースコードからAMDとNVIDIAのGPU用のポータブルアプリを作成できるようにするC++ランタイムAPIおよびカーネル言語です。HIPのサポートを追加したコードは、すでに3.0ベータ版で利用可能だとのことです。


Blender 3.0ベータ版は以下のページからダウンロードできます。

Blender Builds – blender.org
https://builder.blender.org/download/daily/

また、この強化されたサポートを利用するには「Radeon Software 21.40 Beta for Blender 3.0」のインストールも必要です。

Radeon Software 21.40 Beta for Blender 3.0 Release Notes | AMD
https://www.amd.com/en/support/kb/release-notes/rn-rad-win-21-40-beta-blender-3-0

検証済みハードウェアは以下の通りです。
・AMDRadeon PROW6800
・AMDRadeon 6900XT
・AMDRadeon 6800XT
・AMDRadeon 6800
・AMDRadeon 6700XT
・AMDRadeon 6600XT
・AMDRadeon 6600

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