ゼンリンが、函館・五稜郭公園の紅葉写真をツイートしたことで物議を醸している。
ゼンリンは10日、ツイッターの公式アカウントで「秋の五稜郭がこんなにも美しいとは・・・」とコメントを付けたうえで、木々が色鮮やかに紅葉していたとする函館市の五稜郭公園の全景を撮影した写真を投稿しました。
NHK記事より
これについては、賛否両論ある。
見た瞬間、こんなにきれいになるのかと思いつつ、違和感はあった。桜の名所でもあるので、桜が紅葉してもこうはならないからだ。
で、ゼンリンは批判を受けて謝罪したようだが、これに表現の自由じゃないか、別にいいじゃないかと言う声が上がっている。
すっかり騙された私としては、素朴な写真信仰を裏切られ、また自分にそんな素朴な感覚があったことを再認識させられたので、気分は良くない。でも貴重な経験ではあると思った。
そして、手法としてこれは許されるのかどうかだが、見ればすぐに加工したものだと分かるだろうというのが製作者のつもりだったろうし、ツイッターではその程度のジョークは許されても良さそうに思う。しかし(私のように)信じ込むやつがいるかも知れず、そういう人が観光に来て現実を見てしまうとクレームの一つも言いたくなるかもしれず、そのクレームの矛先が向けられるのは観光の現場だということで、五稜郭タワーの会社が文句を言うのも分からなくはない。
また、公園に隣接する「五稜郭タワー」の担当者は「実際には、あれほど赤く紅葉することはないので、誤解のないように写真を投稿してほしい」と話しています。
逆に、こういう表現がいちいち「フィクションです」とか「加工済みです」とかキャプションを付けないとならないかというと、いまテレビではうるさいくらいに注意書きが出てくるが、ジョークのネタにすらなるくらいだが、そんな自虐ネタになるような世界をさらに推進する事になり、面白くはない。
ジョークも、冗談のわからない人が怒り出すくらいに刺激があってもよいし、そもそも実害はそれほどない。観光業者の皆さんも、クレーム付けられるのも人寄せの一部と割り切ることではないかとも思うが、それは無責任というものであろうか。
騙された側がこれを言うのは負けではあるが、世の中窮屈になりすぎるのはよくないと思うのだ。結局、書いているうちにこういう結論に落ち着いてしまった。