1億7800万人分のデータをスクレイピングし販売したとしてFacebookがプログラマーを提訴

GIGAZINE



機能を悪用してユーザー1億7800万人分のデータをスクレイピングし、さらにアンダーグラウンドのサイバー犯罪フォーラムで販売したとして、Facebookがウクライナ人のコンピュータープログラマーの男を相手取って裁判を起こしました。

Facebook, Inc. v. Solonchenko, 3:21-cv-08230 – CourtListener.com
https://www.courtlistener.com/docket/60667919/facebook-inc-v-solonchenko/

Facebook sues Ukrainian who scraped the data of 178 million users – The Record by Recorded Future
https://therecord.media/facebook-sues-ukrainian-who-scraped-the-data-of-178-million-users/

Facebookには、スマートフォンのアドレス帳と同期すると、登録されている番号がFacebookアカウントと紐付けられているかどうかを確認し、持っていればFacebook Messangerを介して連絡が取れる「連絡先インポート」機能があります。

アレクサンダー・アレクサンドロビッチ・ソロンチェンコと名乗るコンピュータープログラマーの男は、Android端末を装った自動化ツールで、この機能に対して数百万件のランダムな電話番号を送り込み、Facebookアカウントの所有状況を確認。収集したデータを、サイバー犯罪フォーラムとして知られるRaidForumsで販売していました。

Facebookの調べによると、被告人のソロンチェンコはフォーラムにおいて「Solomame」の名前で、合計すると億単位に上るユーザーのデータ販売を行っていたとのこと。扱っていたデータは、ウクライナの銀行や宅配サービス、フランスのデータ分析会社から盗み出されたものもあったそうです。


ただ、求人サイトやメールアカウントで同じユーザー名や連絡方法を利用していたことから、RaidForumsの「Solomame」がソロンチェンコ被告人であることがわかったとのこと。

Facebookはソロンチェンコ被告人のFacebookへのアクセス禁止、およびスクレイピングしたデータの販売差し止め命令を出すよう裁判官に求めています。また、金額は未定ながら、損害賠償も請求するとのことです。

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