本日より第4節が開始となる「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021(以下SFL 2021)」。1試合目はGood 8 Squad VS 名古屋OJA BODY STAR、2試合目は魚群 VS Mildom Beastの2戦が行なわれる。本日の実況は大和周平氏、解説はハメコ。氏だ。
本日の気になるポイントは、これまで週1ペースで各節を2回に分けて試合してきたが、今週からは週3回試合するスケジュールとなり、チームによっては週に2戦する必要が出てくる点だ。実際に本日出場の4チームはいずれも今週の月曜、または火曜に試合したばかりなので、試合と試合の合間の時間があまりない状況での試合となる。もちろん今後は各チームとも同じように週2回試合するチームが交互に入れ替わる事になるのだが、その初回の4チームが限られた時間の中でどのような戦略を立ててきたのかについても注目したい。
ということで早速第4節 Day1の模様をレポートしていこう。なお、今回も配信内容については、アーカイブが公開されており、後からでも自由に閲覧できる。
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トークも冴えていたGood 8 Squad、ホームで驚異の4連勝!
1試合目のホームはGood 8 Squadで、出場メンバーはガチくん、カワノ、ぷげら、キチパ。対するアウェイは名古屋OJA BODY STARで、出場メンバーはあきら、MOV、どぐら、オニキ。アウェイの事前オーダーは、先鋒はMOVの春麗、中堅はどぐらのベガ、大将はあきらのキャミィと発表された。リザーブはオニキ。
このオーダーを受けてのGood 8 Squadの作戦タイム。開始早々ガチくんから「作戦通りで」と一言。このまま作戦タイムが終了かと思われたが、今夜はガチくんの声掛けが止まらない。「気合い入れていくぞ、おめぇら! 」、「今日は絶対、4点取るぞ!」と熱い激を飛ばすもメンバーたちからの返事はなく、思わずガチくんも「あれ?」となり、その後静かに「作戦タイム終了です」の寂しげな一言で作戦タイムが終了となった。
解説のハメコ。氏は「ちょっとリーダーの想いに対してチームとしてのまとまりがあまりない事があらわになりましたね」と語っていたが、実際の作戦タイムの映像を見ていると、キチパは首を縦に振って頷いていたし、ぷげらは4本の指を立てた右手を挙げているなど、ガチくんと想いが同じである事は見ている側には伝わっていたが、いずれも無言だったため、寂しげな雰囲気になってしまった印象だ。この辺りはリモートの難しいところだと感じられた。なお、カワノは一連の流れを見て爆笑していた。
そんな流れもありつつ、ガチくんから発表された先鋒はぷげらのバイソン、リザーブはキチパ。中堅と大将はガチくんとカワノというオーダーとなった。
また、本節からは試合開始前にホーム側の選手に、試合に向けての意気込みを一言語ってもらうようになったようだ。ここで先鋒を指名されたぷげらは試合に向けての意気込みとして「MOVさんとは切っても切れない鎖で繋がれている仲なので……切りたいと思います」とこれまでの歴史を感じさせるコメントを残した。
ぷげらバイソンとMOV春麗の先鋒戦がいよいよスタート。1回戦の1ラウンドはMOV春麗がうまい立ち回りでぷげらバイソンを画面端に追い詰める。ハメコ。氏は「バイソンは画面端に追い詰められると、脱出するのが不得意なキャラクターのため、春麗の勝ちパターンとしては画面端に追い詰めたい」と見どころを解説。
ところが追い詰められたぷげらバイソンはうまくEXゲージを使ったダッシュストレートを決めて中央に押し返す。そのままダッシュストレートの連打でMOV春麗を逆に画面端に追い詰め、体力ゲージもかなり削り取るが、今度はMOV春麗が隙を見てVトリガー「気功掌」で反撃、再度歩きガードを使ってぷげらバイソンの攻撃を防ぎつつ、百裂脚などを当てて画面端に追い詰めていくなど一進一退の攻防。ぷげらバイソンの体力を削る事で、MOV春麗もクリティカルアーツなどで逆転が狙えるところまで追い詰めるも、ぷげらバイソンがうまく攻撃をヒットさせて先ずは1勝。続く2ラウンドは端に追い詰めて倒すという理想的なパターンでMOV春麗が1勝を取り返す。
ファイナルラウンドはMOV春麗がコンボからクリティカルアーツ「鳳翼扇」でぷげらバイソンを画面端に追い詰めれば、ぷげらバイソンのダッシュストレートが炸裂して体力ゲージは互いに削られる。画面端に追い詰められたMOV春麗がしゃがみ中キックからのVトリガー「気功掌」、百裂脚とコンボを決めて試合を決めたかと思いきや、ぷげらバイソンの体力ゲージは僅かに残ってしまう。ここで間髪入れずにぷげらバイソンのゲージ利用のダッシュストレートが見事に決まり、逆転勝利の1本を勝ち取った。
続く2回戦、第1ラウンドも試合はMOV春麗が運ぶ。ハメコ。氏は「とにかくMOV春麗の歩きガードが丁寧でちゃんとダッシュストレートをガードしてしゃがみ弱キックが届く間合いに入れていてとても素晴らしい」とMOV春麗の動きを絶賛。しかしガードの隙をついて放たれるぷげらバイソンのパンチ1発のダメージが大きい事もあり、体力差がつきすぎてしまい、1ラウンドはそのまま削り切ったぷげらバイソンの勝利。2ラウンドは丁寧なMOV春麗のガードと攻撃の連携がうまく働き、最後は投げでとどめを刺して1勝。ファイナルラウンドは、ぷげらバイソンのゲージ使用のダッシュストレートの連打が入ってMOV春麗の体力を大幅に削るも、今度はMOV春麗がぷげらバイソンの隙をついて百裂脚からの気功掌で大ダメージを奪っていくが、攻め切る前にぷげらバイソンがうまく切り返しての猛攻で勝利。先鋒戦をぷげらバイソンが制し、切っても切れない鎖を断ち切った。
中堅戦の作戦タイムは先鋒戦を制したぷげらに対してガチくんから「流石です」の一言。そしてチーム全体を鼓舞するように「4点取りにいきましょう」と一言告げて作戦タイム終了。ここで中堅戦にはガチくんのラシードが挑む事が発表された。
試合前の意気込みについてガチくんは「僕ら、今回4点を取りに行くという事を重点的に決めておったので、勝ってリーダーのカワノに繋げたいと思います」とさらっとジョークを交えてコメントした。
試合前の解説では、中堅戦のベガに対するマッチアップについて「ベガ相手の場合、コーリンも比較的有効に機能するが、ラシードの場合も、ジャンプ攻撃が非常に強力なため、ベガとしては対処に困る。そこをどれだけ対処できるかがポイント」とした上で、「今回カワノコーリンは最初からあきらキャミィに当てる事を決めていたのだろう。ホーム側は予め誰に誰を当てるか、どのキャラにどのキャラを当てるかを決めて練習できるのが強み」と今回のホーム&アウェイルールにおけるホームの優位性を改めて解説した。
こうしてガチくんラシードとどぐらベガの中堅戦が開始。1回戦1ラウンドはガードを固めて慎重に構えるどぐらベガに対して、早速ジャンプ攻撃でどぐらベガを攻めるガチくんラシードの攻撃が見られるも、どぐらベガが攻勢に出ようとする動きに対しては慎重にガードを固めて反撃を許さない。どぐらベガの飛び込み系の技はいずれも読んでダメージを受けずに進めるガチくんラシードだが、隙を見てのダブルニープレスで体力が削られ、体力ゲージは五分と五分の状態でタイムも残り僅か。ここで残りタイム14秒辺りからガチくんラシードが攻めに出て、どぐらベガを攻め切り、最後はスピニングミキサーの対空で1勝。2ラウンドは互いに慎重に守りを固めつつ、隙を見ての反撃という形で一進一退の攻防が展開する。どぐらベガの垂直ジャンプによる対空などジャンプ攻撃への対策はそれなりに検討していた事が感じられるが、最後はガチくんラシードがVトリガー発動時に使用可能な「ハブーブ」でトドメを刺して1本を先制した。
2回戦1ラウンドも互いに守りを固めつつ、互いの隙を見ての攻めといった形で体力の削り合いが続く。どぐらベガの飛び込み技がことごとくガチくんラシードにかわされるも、どぐらベガがVトリガー「サイコナイトメア」をタイミングよく発動してコンボに繋げてダメージを稼ぐなど、体力ゲージは両者ともギリギリのせめぎ合いが続く。最後はどぐらベガの動きを先読みしたガチくんの攻撃で勝利して先制。2ラウンドはVトリガー「アーシファ」発動からの果敢な攻めがガッチリ固いどぐらベガの守りをかいくぐり、スピニングミキサーや投げのコンボでダメージを稼ぎ、そのまま攻め切ってガチくんラシードがストレートで中堅戦を勝利し、Good 8 Squadとしても2連勝となった。
Good 8 Squadの大将はカワノのコーリンと発表。試合前の意気込みについては「あー、なんやろ…めっちゃ頑張ります!」とシンプルにコメントした。
そして迎えたカワノコーリンとあきらキャミィとの大将戦がスタート。1回戦1ラウンドは序盤からガンガンとあきらキャミィの猛攻が続く。カワノコーリンは何もできないまま、先制の1勝はあきらキャミィが取った。続く2ラウンドは少し慎重に攻めるようになったあきらキャミィとカワノコーリン、互いに通常攻撃での攻め合いで探りを入れつつ、カワノコーリンがVトリガー「アブソリュートゼロ」発動からのパラベラムなどを交えたコンボであきらキャミィを画面端に追い詰めて攻めまくるも、投げ抜けからあきらキャミィ攻勢となり、そのまま勝利。先ずは先制の1本をあきらキャミィが勝ち取った。
2回戦1ラウンド、あきらキャミィ優勢で開始するも、反撃に転じたカワノコーリンによるコンボが見事に決まってあきらキャミィをスタンにまで追い込む。その後も画面端に追い詰めたあきらキャミィを逃がさず、体力を削っていくが、隙を見てあきらキャミィがVトリガー「デルタドライブ」発動からのキャノンスパイクでカワノコーリンを逆に迎撃して反撃。しかし体力差が開きすぎた事もあり、最後はゲージ利用のフロストタッチでカワノコーリンが1勝。2ラウンドはカワノコーリンのアブソリュートゼロ発動からのパラベラムなどでダメージを奪うも、あきらキャミィも隙を見てのコンボからクリティカルアーツ「クロススティンガーアサルト」に繋いで見事にKO、1勝を取り返す。ファイナルラウンドは、カワノコーリンのペース。アブソリュートゼロ発動によるフロストエッジで削り、パラベラムでダメージを重ねて、最後は歩き投げ2連続で勝利して1本を取り返した。
3回戦1ラウンドはカワノコーリンの空中投げなど、対空がバッチリ決まり、地上での肉弾戦でも前ステップからの即投げや、通常攻撃の巧みな攻めであきらキャミィの体力を少しずつ奪っていく。パラベラムを連携したコンボなどダメージを稼いでいき、ヘイルストームによる攻め、最後はアブソリュートゼロ発動、即フロストエッジでトドメを取ってまたしても1勝。2ラウンドは一進一退の攻防からあきらキャミィの少し早いクリティカルアーツ発動でのダメージ稼ぎ、最後はカワノコーリンのフロストタッチを読んでいたあきらキャミィの反撃で1勝を取り返す。ファイナルラウンドは一進一退の攻防からあきらキャミィの猛攻がうまくハマって大幅にダメージを稼ぐも、アブソリュートゼロ発動からのパラベラムなどのコンボ連携で、かなりあった体力差がみるみるうちに縮まっていくカワノコーリン。その勢いのまま、攻め切ったカワノコーリンがファイナルラウンドを抑えて、ついに2本目を勝ち取った。
ここであきらがインターバルを取って一息を入れる。そして迎えた4回戦、あきらキャミィは3回戦まではキャミィの初期コスチュームを使っていたが、ここからいつも使っているクリスマスの衣装にチェンジして挑む。メンバーたちからのコメントによると「正装」とのことだ。1ラウンドは、あきらキャミィの猛攻で画面端に追い詰められるも、そこから脱出して、ダメージを奪い返すカワノコーリンと果敢な攻め合いが続く。あきらキャミィのVトリガー「デルタドライブ」発動からの攻撃もカワノコーリンがガッチリ反撃しての殴り合い。しかしトリガーのタイマーがまだ残ってる状況でさらにあきらキャミィの追撃がカワノコーリンの体力をほぼ奪い、トドメは空ジャンプからのしゃがみキックでKOを奪って先制の1勝。「正装」効果があったのかもしれない。
2ラウンドは序盤あきらキャミィ優勢ながらも、すぐにカワノコーリンがVトリガー発動で反撃してダメージを奪う。その後もあきらキャミィの攻撃を受けながら、カワノコーリンがヘイルストームを活かした攻めであきらキャミィからスタンを奪い、そのままスパイラルアローを防御しての反撃で1勝となる。ファイナルラウンドも果敢に攻めるあきらキャミィに対して、ガッツリ防御を固めるカワノコーリン。しかしゲージが貯まるとすぐに使用して反撃に転じ、パラベラムからの連携を活かした攻めでダメージを稼ぐ。最後もあきらキャミィの隙をついてゲージ使用のパラベラムからの空中投げ「アバランシュロック」で決めて、見事大将戦を制した。
このカワノコーリンの勝利により、Good 8 Squadが4-0でホーム全勝という結果となった。
試合終了後のインタビューでは、大将戦で勝利したカワノに感想を求めると「先ほどのガチくんのインタビューで僕がリーダーだと聞きましたので、ここはリーダーとしての責任を果たさなあかんなと思いまして頑張りました」と真顔でジョークを返した。戦略について聞かれたガチくんは「あきらさんに対して勝率が高いのはカワノだったのでカワノにキャミィ戦をやってもらいました。後はベガがもし2体きたら、どぐらさんのキャラが変わったら、MOVさんが引っ込んだら、と色々考える事はありましたが、今日の出場メンバーは決めていましたし、僕らはパターンZまで戦法を持っているので対応できます。ちなみに今日はEの戦法で挑みました」とこちらも真顔で小さな冗談を交えつつ、戦略について語った。
次節への意気込みについてはガチくんが「次はMildom Beastとの対戦で、ここがかなり鬼門なところになってきます。ただ、次は期間が1週間ほど空くため、僕らもなるべく戦略を詰めれるところまで詰めようと思っているので、楽しみにしといて下さい」と熱く意気込みを語った。
マゴキャミィの万全なポイズン対策が光り、ストレート勝利! 意地を見せたウメハラガイル
続く2試合目はホームが魚群で、出場メンバーはマゴ、まちゃぼー、もけ、水派。対するアウェイはMildom Beast、出場メンバーはウメハラ、ふ~ど、YHC-餅、もると。アウェイの事前オーダーは、先鋒がウメハラのガイル、中堅はもるとのダン、大将はふ~どのポイズン。リザーブはYHC-餅となった。
ホームの魚群側の作戦タイムは、先ほどのGood 8 Squadのやり取りを受けてか、マゴが「作戦A~N、どれがいい?」とメンバーに振り、それに対してもけが「僕はJを押しますけどね?」などのやり取りを始めてしまう一幕も見られた。最後にはまちゃぼーから「もうええって」と呆れ気味に声がかかり、それを受けてマゴが「じゃあAでいこう」と締めくくり作戦タイムは終了となった。解説のハメコ。氏も悪ノリして「Jの方がよさそうだった」と返しつつ、先鋒にはまちゃぼーのキャミィが選ばれ、リザーブがもけと発表された。
試合前の意気込みについてまちゃぼーは「ガイル戦に特化して練習を積んできたので、自分、まだ本シーズン1勝もできていないので、勝っていきたい」と意気込みを語った。
まちゃぼーキャミィとウメハラガイルの先鋒戦。以前同じチーム同士だった2人の運命の対決だ。
1回戦1ラウンドは序盤、ウメハラガイルがまちゃぼーキャミィの体力を奪っていくが、半分くらい削られたところで、まちゃぼーキャミィのVトリガー「デルタアンブッシュ」がウメハラガイルのソニックブームを抜けて炸裂、ウメハラガイルへの反撃に成功する。その後もウメハラガイルとのせめぎ合いが続き、最後はクリティカルアーツ「クロススティンガーアサルト」でトドメを刺して先ずは1勝。2ラウンドはウメハラガイルの優勢のまま試合が進むが、Vトリガー発動からの猛攻で画面端にウメハラガイルを追い詰めての猛攻でダメージを稼ぐ。一方でウメハラガイルもVトリガー「ソリッドパンチャー」を発動して反撃、ソニックブームで逆にまちゃぼーキャミィを画面端に追い詰めて体力を削るも、まちゃぼーキャミィが強気のキャノンスパイクでウメハラガイルを沈めて2連勝で1本目を先制した。
2回戦1ラウンドは、肉弾戦での攻防で双方の体力が徐々に減っていく状況の中、ウメハラガイルがVトリガー発動で攻勢に出るも、差し返しなどで反撃して体力的には互角の殴り合いが続く。互いに一撃で勝負を決めるところまで煮詰まったところで、最後はまちゃぼーキャミィがすっと歩き投げを見事に決めて先制の1勝。2ラウンドはまちゃぼーキャミィが開始直後のクリティカルアーツでダメージを稼ぐ。その後は慎重に距離を見極めつつ、中距離からの攻撃を執拗に繰り返し、隙を見ては投げに入るまちゃぼーキャミィに対して、ウメハラガイルは丁寧な差し返しやカウンターなどでダメージを稼ぐ。その後は堅い守りのまちゃぼーキャミィの隙を狙ったウメハラガイルのコンボなどがうまく決まって、2ラウンドはウメハラガイルが取り返す。ファイナルラウンドは、一転してウメハラガイルの攻めがことごとくまちゃぼーキャミィに決まる。攻めあぐねるまちゃぼーキャミィに対して今度はウメハラガイルが強気のVトリガー発動からのクリティカルアーツ「ソニックテンペスト」で大幅にまちゃぼーキャミィの体力を削る。その後も強気のソニックブームやVリバーサル「リバースバックナックル」などの強気の攻めでウメハラガイルがここは勝利して、1本を取り返した。
最終3回戦は、1ラウンドからウメハラガイルの怒涛の肉弾戦。時にはソニックブームで威嚇しながら、キックも投げも見事に決まる。対してのまちゃぼーキャミィの攻めがとにかくウメハラガイルにガードされまくる。最後は低空ジャンプのまちゃぼーキャミィをサマーソルトキックで迎撃して、ウメハラガイルが先制してマッチポイント。2ラウンドも試合のペースをウメハラガイルが握ったまま展開。これまで通っていたまちゃぼーキャミィの攻撃がことごとくガードされ、さらにはウメハラガイルのソニックブーム連打と見せかけてのフェイントに「デルタアンブッシュ」を釣られて出してしまい、反撃を食らってしまう。これで終わりかと思われたが、画面端にウメハラガイルを追い詰めて、ここで再び連続の投げがきれいに決めるまちゃぼーキャミィ。そして両者体力が僅かの状況で双方が探り合いのまま、残りタイムが10秒を切る。5秒に差し掛かったところでウメハラガイルのソニックブームに対して、ジャンプでかわしてまちゃぼーキャミィがクリティカルアーツを発動! タイムギリギリでウメハラガイルの体力を削ってタイムオーバーながらも勝利して1勝を取り返す。
ファイナルラウンドは、ウメハラガイルの鉄壁の守りに、空中戦で攻めるまちゃぼーキャミィが、ゲージ利用のスパイラルアローでソニックブームを抜けたり、隙を見てのコンボで体力を削れば、ウメハラガイルは堅い守りから、隙を見てのクリティカルアーツ「ソニックハリケーン」で大ダメージを与えて返す。そのまま攻めて、まちゃぼーキャミィを撃退。フルセットからウメハラガイルが先鋒戦を勝利した。
中堅戦の作戦タイムは、マゴが「中堅はあいつでいいな?」とメンバーに声を掛けるも、誰もピンと来ていなかったようで思わず水派が「誰っすか?」と返す。するとマゴがまさかの「まちゃぼー、もう1回いく?」とまさかの声掛け。本日リザーブのもけも「お、ついに?」と乗っかり場を盛り上げるが、当然の事ながらこれはルール違反。そんな冗談のようなやり取りから作戦タイムは終了となり、中堅には水派のコーリンの名が告げられた。
試合前の意気込みについて水派は「ダン担当という事でダン戦のみをやってきたので、やりこんできた事を存分に出せたらいいなって思います」と戦略の一端が垣間見えるコメントが出た。
中堅戦となる水派コーリンともるとダンの1戦。1回戦1ラウンドは水派コーリン、もるとダンともに壮絶な打撃戦となった。要所で水派コーリンがVトリガー「アブソリュートゼロ」発動からのパラベラムがうまく連携し、そのまま攻め切って先ずは1勝。2ラウンドは逆にもるとダンの連携が止まらず、そのままパーフェクトでもるとダンが1勝。ファイナルラウンドは水派コーリン、もるとダンともに攻め合う展開。もるとダンのゲージ使用の断空脚がカウンターで入って、大幅に水派コーリンの体力を削るも、そこから水派コーリンの反撃が激しく、防戦一方になるもるとダン。EXゲージは全てVシフトやVリバーサルで回避に使って逃げ回るも、タイム終了間近に水派コーリンがヘイルストームを活かした攻めで勝利、水派コーリンが1本を先取する。
2回戦1ラウンドは、水派コーリンの勢いが止まらない。ゲージが貯まるとゲージを使ったパラベラムや、投げなどの連携をうまく絡めてもるとダンの反撃を許さずに、もるとダンを画面端に追い詰めて体力を削り、そのまま攻め切ってまずは1ラウンド先取。2ラウンドも水派コーリン優勢。だんだんともるとダンの攻めが防がれる場面が増え、ガードの堅い水派コーリン優勢のまま少しずつもるとダンの体力が削られていく。しかしそれでも攻めの姿勢を崩さず、隙を見ては断空脚などで飛び込んでのコンボで少しずつ水派コーリンを削る。最後は読み合いに勝ち、晃龍拳で勝利!ファイナルラウンドは再び水派コーリンが早い段階からゲージを使い切っての強気の攻めで仕掛けてもるとダンの体力を削る。もるとダンの反撃も逆転には至らず、そのままVトリガー「アブソリュートゼロ」をうまく活かした水派コーリンの2連勝で中堅戦の勝利となった。
大将戦は魚群がマゴのキャミィと発表。大将戦の意気込みについては「負けてしまったが、善戦したまちゃぼー、勝ってくれた水派、自分たちのやっているプレイをちゃんとやってくれてリーダーとしてうれしい。ここで勝たなきゃリーダーじゃないだろ!」と自らを鼓舞するコメントでメンバーたち、特に本日リザーブのもけが大盛り上がりだ。マゴキャミィとふ~どポイズンの大将戦。ここでの勝者がそのままチームの勝利に繋がる重要な一戦がいよいよ開始。
第1試合1ラウンドは、マゴキャミィの果敢な攻めでふ~どポイズンを画面端に追い詰めるも、ふ~どポイズンの反撃もあって中央で仕切り直し。その後もマゴキャミィの勢いは止まらず、そのまま先制の1勝。2ラウンドもマゴキャミィの攻勢が続くが、ゲージがMAXのふ~どポイズンがクリティカルアーツ「ラブハリケーン」を早いタイミングで放出して反撃、マゴキャミィの体力を半分まで削る攻めを見せる。ところがマゴキャミィの果敢な攻めが止まらず、画面端にふ~どポイズンを追い詰める。脱出しようと入れ替えのコンボを決めるも再び画面端に追い詰められ、そのまま投げ抜け誘いのしゃがみキックで勝利。まずはマゴキャミィが先制の1本を決めた。
2試合目1ラウンドもマゴキャミィの勢いが止まらない。射程距離の長さを活かしたふ~どポイズンの攻めもすぐに返され、画面端に追い詰められる。そのまま勢いで押し切ったマゴキャミィが先ずは1勝。続く2ラウンドはマゴキャミィの攻めにふ~どポイズンが対応し、やられっぱなしではなく互いに体力を削り合う殴り合いになっていく。この削り合いの中で、マゴキャミィの隙をついてのふ~どポイズンのコンボからのクリティカルアーツがうまくはまってここで1勝を取り返せた。ファイナルラウンド、ここでもマゴキャミィの動きは全く淀みがなく、流れるようにふ~どポイズンの体力を奪っていく。思わず解説のハメコ。氏も「完璧に見える!」と試合中ながら賞賛の声を送るほどだ。とはいえ、その後はふ~どポイズンも反撃を決め、それに対してマゴキャミィも追撃と双方ダメージを受ける展開。最後はマゴキャミィがトリガー使用のふ~どポイズンの追撃を避けて勝利。2本目もマゴキャミィが獲得の2連勝だ。
3試合目1ラウンド、マゴキャミィの勢いが衰えない。実況の大和氏もマゴキャミィの動きに対して「とにかく少しでも前にいく」の言葉通り、ふ~どポイズンの射程距離の長い鞭をさばきながら懐に飛び込んで、投げやコンボでガンガンと体力を削っていくマゴキャミィ。勢いは衰えずにそのまま1勝。ついにマッチポイントだ。2ラウンドは距離を取って少し慎重な動きになるマゴキャミィ。ジャンプ攻撃の回数が減り、無理せずプレッシャーをかけながら接近するマゴキャミィだが、それに対してふ~どポイズンは容赦ない攻めで反撃して、あっさりと1勝を取り返す。そして迎えたファイナルラウンド、再びマゴキャミィのジャンプ攻撃が炸裂、その後もふ~どポイズンのアクションをことごとく読み切って対処するマゴキャミィの前にふ~どポイズンの体力は見る見るうちに削られていく。そしてとどめのクリティカルアーツ「クロススティンガーアサルト」を放つ! が、これはふ~どポイズンの的確な判断でかわされてしまうが、最後はトリガー発動からのキャノンスパイクで決着! 大将戦をマゴキャミィがストレート3連勝で勝利に導いた。こうしてチームとしても、ホームの魚群が3-1で勝利となった。
魚群への勝利チームインタビューではマゴが「いや、やっぱ俺リーダーだったんすね」と自画自賛の声。また「ふ~どさんからは今日10月21日は魚群の解散日だとか聞かされていたんですけど、あれ?Mildom Beastの解散日の間違いだったんですかね?現場からは以上です」と冗談交じりの煽りコメントが飛び出した。
ホームでの戦略について聞かれると「YHC-餅のダルシムがもけを苦手としているので、今日は出てこないと思っていた。そうなると残ったメンバーのオーダーも予想がしやすくなったので、各人がキャラを絞って練習してきたことで対応できた。ただ、水派には急遽ダン戦を頼んだんですけど、勝ってくれて本当によかった」とした。
次節への意気込みについて聞かれるとマゴは「次節はSaishunkan Sol 熊本ですか。Saishunkan Sol 熊本のリーダーはあの男(ネモ)なので、負けるわけにはいかないと、20年くらい前から心に刻んでいるので負けないように頑張ります」と昔からの因縁についてコメントした。
Good 8 Squadが再びトップに返り咲き!
以上、第4節 Day1の2試合が一通り終了した。Good 8 Squadと魚群の本日のホーム2チームがともに4-0、3-1と大勝のスコアを稼いだ事で順位が大きく動いた。3節で2位に転落したGood 8 Squadは再びトップに返り咲いた。Day1終了の段階で3点差となっているので、この差がDay2でどうなるかが注目のポイントだろう。また魚群の勝利により、下位勢の順位も動きがあり、本日勝利した魚群は5位に浮上した。逆に本日0ポイントの名古屋OJA BODY STARは第4節を終えて6位以下が確定となってしまい、Day2の結果次第ではさらに順位を落とす可能性が出てきてしまった。敗北したものの1ポイント獲得したMildom Beastは1ポイント差ながら3位をキープしており、ハメコ。氏の「アウェイでの1ポイント獲得は大きい」の言葉通り、1ポイントに救われた形となっている。
本日のポイントはホームの優位性がこれまで以上に明確になったことだろう。Good 8 Squadも魚群もきっちりとアウェイチームを想定した対策の成果をきちんと出してきた。今日のようなアウェイ対策を今後も各チームが実行するようになってくれば、この先はアウェイでの勝利がより厳しくなる事が予想される。そうなると今度は如何にアウェイ側がホームの予想外のオーダーを組むのかという話になるが、3節でv6プラス FAV Rohto Z!のときどが見せたバイソンのようにこうした奇策が必ずしもうまくいくとは限らない。この辺りの戦略の流れが今後どう変化していくのかは、今後のリーグ戦の見どころの1つと言えるだろう。
次回、第4節 Day2は来週月曜、10月25日20時からの開始となる。次回カードは1試合目がホームの忍ism Gaming VS アウェイのv6プラス FAV Rohto Z!、2試合目がホームのコミュファDetonatioN VS アウェイSaishunkan Sol 熊本の2本となる。
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