iPhoneにWake On LANのアプリを入れたことで、声でPCを起動できるようになった。さらに、朝は目覚ましのアラームに合わせてPCの電源を入れてくれるので、自然と頭を仕事モードに切り替えてくれる。
……この記事を書いている時点で、東京都で4回目の緊急事態宣言が解除されてから8日が過ぎた。
私が勤めている新宿にある中小企業では現在、各スタッフが可能な範囲でリモートによる業務を行っている。その中で、今回は前回に引き続き音声コマンドを使って、PCの電源をオフにしてみたいと思う。
10月5日(火):声での操作をスリープに変えたら、利便性がUP!
昨日は「Assistant Computer Control」を使って、Windowsを声でシャットダウンした。ただ、シャットダウンでは再起動に時間がかかるので、PCの電源をこまめに落とすのには向いていない。どうせなら、スリープの方が使い勝手が良さそうだ。
「Assistant Computer Control」を使って、Windowsをスリープさせる方法は簡単だ。IFTTTのアプレットを作成する際に、アレクサの音声フレーズを「スリープ」に変更。さらに、Dropboxが入力する「Content」を、「sleep」に変更するだけでよい。
設定を変更した後で、「アレクサ、トリガー スリープ」とAmazon Echoに呼びかけると、PCが自動でスリープ状態になった。スリープなら復帰にかかる時間もわずかなので、これで少しだけ部屋から出るような時にも、気軽にPCの電源を切ることができそうだ。
なお、「Assistant Computer Control」では、Dropboxが作成したテキストファイルを認識した後、そのファイルを削除して次のコマンドに備えている。このため、何らかの原因でテキストファイルが削除されずに残っていると、以降の動作に不具合が生じる場合があった。このような場合には、ローカルのDropboxフォルダの「AssistantComputerControl」フォルダ内にあるテキストファイルを、手動で削除するとよいだろう。
10月6日(水):会社のPCにも「Assistant Computer Control」を仕込んでみた
今日も朝から自宅でテレワーク。WOLによって自動起動したPCでメールをチェックした後、Amazon Echoに呼びかけてスリープさせる。ちなみに、スリープからの復帰は前回の記事で設定したWOLでできるので、これで“PCのスリープ”と“その復帰”の両方を声で操作できるようになった。
午後になると急な予定が入り、慌てて出社することに。最寄り駅までたどり着いたところで、ふとPCの電源を切り忘れていたような気がしてきた。
こういう時にこそ、「Assistant Computer Control」が利用できる。iPhoneでアプリ「Amazon Alexa」を起動。アイコンをタップして音声認識を有効にして、「トリガー シャットダウン」と呼びかけると、IFTTTのアプレットが動作する。これで、もし操作を忘れて家を出ていたとしても、自宅のPCはスリープしたはずだ。
そのまま出社して要件を片付けた後、会社のPCにも「Assistant Computer Control」をインストールしておくことにした。テレワークをしていると、仕事の終わりに自宅のPCの電源は切っても、遠隔操作していた会社のPCの電源を切り忘れることがある。しかし、両方のPCに「Assistant Computer Control」を入れておけば、会社のPCの電源をつけっぱなしにするのを防げるだろう。
10月7日(木):スリープから直接デスクトップに復帰させてサインインを短縮!
PCをアレクサでスリープ、Siriで復帰させるのが、すっかり身体にしみついてきた。これが、慣れるとなかなか便利なのだが、Windows 10ではスリープからの復帰時にロック画面が表示されるので、すぐに作業に戻れないのがわずらわしい。
そこで、Windows 10の設定を見直して、復帰時のサインイン要求を「常にオフ」にしてみた。これで、「Hey Siri、起動」でPCをスリープから復帰させた後、すぐに仕事に戻ることができるだろう。
WOLと「Assistant Computer Control」の設定を行ってから、部屋を出る時などに、ふと“PCをスリープさせる”ことを思いつくようになった。他にも、始業時間の5分前にPCを自動で起動させたり、仮眠しようとベッドに転んだ時に声でスリープさせたりと、今もいろいろな使い方を試している。
片方だけだと使い勝手がイマイチなので、興味がある人はWOLと「Assistant Computer Control」を、ぜひセットで導入することをオススメしたい。