どこまで頼りたい?
Amazon(アマゾン)が、どんどんボクらの生活の奥へ奥へと入り込んできています。便利なオンラインショッピングの領域を飛び越えて、毎日のようにAlexa(アレクサ)に語りかけては、スマートスピーカーやスマートディスプレイにお世話になっている人もいるでしょう。そのうち家のなかをアマゾンのロボットが走り回って、ホームセキュリティを担当する時代も普通になるのでしょうか…?
このほどInsiderは、もっともっと暮らしに浸透するアマゾンの最新の取り組みとして、なんとスマート冷蔵庫なる「Project Pulse」の開発を報じました。あのレジなしショップと同じ感覚で、冷蔵庫に出入りする品物を勝手にスキャンしては登録管理し、賞味期限切れが迫っている食品を教えてくれたり、少なくなってきたら自動でオーダーをかけてくれたり!
とっても便利になりそうですけど、要は家庭内でどんな食べ物が好まれており、どういう食習慣なのかまでが如実に明らかになってしまうことも意味しているのでしょう。そのうち、もっと健康や栄養のためにはこんな食事をしたほうがいいですよとアドバイスしてくれたり、好き嫌いに応じてメニューを提案しつつ食材を購入させるなどなど、アマゾンの思うがままにライフスタイルが築かれていくのでしょうか? なにより心配なのは、これはもうスマートと名のつく全製品に共通していますが、プライバシーは大丈夫なの? 食と健康をめぐる全個人情報がアマゾンへダダ漏れなのでは?
すでに有力な家電メーカーとも交渉を進め、商品化に向かって突き進んでいるとされるProject Pulse。ただし、一般人の手に届くのは、もう少し先の話みたい。というのも、つまりは自動でAmazonフレッシュなどのサービスとつながり、がんがんスマート冷蔵庫から食品をオーダーしてもらって構わないよってセレブなユーザーからProject Pulseを売り込んでいく戦略らしく、当面はかなり高額な製品にしかならないそうです。スーパーで特売品を狙って、なんとか節約を目指すユーザー向けに登場するのは、もっと未来になるのかもしれませんよね?
Source: Insider