コンビニで1番ウマイ商品って煮たまごではないだろうか。少なくとも、飲食店の時短営業が開始して以降、夕食をコンビニで済ませることの多くなった私(中澤)が一番購入しているのは煮たまごである。クオリティーが高い上に、何より飽きないのだ。
しかしながら、メーカーによって味の差異が大きいのもまた煮たまご。特に卵黄の状態は、固ゆでと半熟では味が全然違う。どうせなら1番好みに合うコンビニで買いたい! そこでローソン、ファミリーマート、セブンイレブンの煮たまごを購入し比較してみた。
・私が煮たまごに求めるもの
煮たまごに何を求めるかは人によって違うと思う。ちなみに、私は半熟が好き。卵黄がトロけていればトロけているほど至高であり、逆に、卵黄がトロけていないものは煮たまごにあらずとすら考えているトロトロ過激派だ。
そのため、その価値観に基づいて紹介するが、固ゆで派の方は、私の結論関係なく、自身の好みを探す用途で本記事をご活用いただけると幸いである。
・価格も外見もほぼ同じ
そんなわけで、さっそく3社の煮たまごを購入してみたところ、2個入りで160円前後と価格はほぼ同じ。
器に出してみても、大きさも色合いもほぼ同じ。これひょっとしたら同じメーカーなのではないか? そう思うほど見分けがつかない。
・中身
だが、製造社を確認してみたところ、ファミマは東京の「伊藤忠飼料(株)」、セブンイレブンは茨城県「イセデリカ株式会社」、ローソンは新潟県の「株式会社ワイエムフーズ」と別メーカーどころか3社とも綺麗に地域まで分かれている。さて、それでは切ってみた断面を以下に掲載したい。
ファミリーマート / お母さん食堂「とろーりやわらか半熟煮たまご(税込み165円)」
セブンイレブン / セブンプレミアム「とろっと卵黄の半熟煮たまご(税込み162円)」
ローソン / ローソンオリジナル「煮たまご2個入り(税込み158円)」
──断面を見比べると、とろとろ度はファミマかセブンイレブンだ。ローソンはむしろ固めを狙っている印象さえ受けるほどに卵黄が固まっている。商品名でも半熟推してないしな。
・食べ比べてみた
そこで、まずはセブンイレブンとファミリーマートを食べ比べてみた。そして、食べてみても、この2つの卵黄の半熟度はかなり良い勝負である。
ただ、ファミリーマートは若干「モフッ」が感じられるのに対し、セブンイレブンは全体が均等にしっとりしている。そのため、半熟度は近いのだが、舌に感じるトロけ具合はセブンイレブンが上のように感じた。
そして、それ以上に違いを感じたのがつゆの味。同じ甘めの味付けではあるのだが、ファミリーマートは優しい味で煮物で例えるなら味醂(みりん)が多めな感じがする。対して、セブンイレブンは、つゆの味に輪郭があった。煮物で言うなら、醤油多めくらいのニュアンス。
・勝者はセブンイレブンだが
トロトロ派にとって、卵黄のコンディション自体はセブンイレブンだが、つゆの味の好みは結構別れそうである。個人的にはセブンイレブンに軍配を上げるが、まさにおふくろの味のような懐かしさを出しているファミリーマートのつゆも天晴だ。
・ローソンの煮たまごについて
最後に、念のためローソンも食べてみたところ、見た目通りのほろほろ食感。おでんの卵みたいだが、3社の中で固ゆで系はこれだけなので、固ゆで派にとっては意外と貴重な存在と言えなくはない。
ちなみに、ローソンにはもう1つ「しっとろ~り半熟煮たまご(税込み168円)」という煮たまごが販売されている。こちらは『まるかね』というメーカーのものでオリジナル商品ではないため今回は外したが、トロけ具合はかなり高め。
詳細は以前の記事を読んでいただければと思うが、とろとろ派で近所にローソンしかないという人はこっちを購入するとガッカリしないかと思う。以上、煮たまごファンの参考になれば幸いだ。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.