米大統領 駐留米軍の撤退を擁護 – ロイター

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[ワシントン 16日 ロイター] – バイデン米大統領は16日、アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンが首都カブールの大統領府を掌握し、同国が混乱に陥ったことを巡り、自身のアフガニスタン駐留米軍の撤退方針を擁護すると同時に、国を脱出したアフガニスタン政府指導部のほか、タリバンと積極的に戦わなかった同国軍を非難した。

また、タリバンが軍事的に2001年以来、最も強力な地位を築くまで勢力拡大を容認したとしてトランプ前大統領の責任も追及した。

バイデン大統領はホワイトハウスでの演説で「自分自身の決定を堅持する」とし、「この20年間で、米軍撤退に適した時期などないことを身をもって学んだ」と述べた。

「事態は予想外に急展開した。一体何が起きたのか。アフガニスタンの政治指導者たちは諦め、国外に脱出した。アフガニスタン軍も諦め、時に戦うこともしなかった」と述べ、政府と軍を非難した。

その上で、かなり前に終わらせるべきだった戦争のために米軍兵士の命をリスクにさらし続けないようにするとのコミットメントに基づき、駐留米軍撤退を決定したとし、ベトナム戦争のような事態をアフガニスタンで繰り返さないと述べた。

タリバン指導者に対しては、米軍の撤退を妨げる場合は圧倒的な力で対応すると警告した。

今回、バイデン大統領はアフガニスタンからの駐留米軍撤退を始めた後に国民の退避支援で数千人の兵士を再派遣するなど、撤退計画の混乱で批判を受けている。

だが、多くの米国民はアフガニスタンからの米軍撤退を支持しており、バイデン大統領が今回の決定で直面する政治的リスクはまだはっきりしない。

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