新型コロナの影響で「ピエロ不足」が深刻な問題になっている

GIGAZINE
2021年10月01日 20時00分
メモ



新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによって世界的なコンテナ不足半導体不足が発生し、コーヒー豆自動車などにも悪影響が及んでいるほか、エンターテインメント業界もコンサートやイベントの中止といった打撃を受けました。そんな中、アイルランドでは「深刻なピエロ不足」が発生しており、サーカス団がピエロの募集に奔走しているとのことです。

Ireland experiencing a serious shortage of Clowns | The Irish Post
https://www.irishpost.com/news/ireland-experiencing-a-serious-shortage-of-clowns-221036

Clown Shortage Hits Irish Circus After 500-Day Hiatus
https://www.newsweek.com/clown-shortage-hits-irish-circus-after-500-day-hiatus-1634493

COVID-19のパンデミックを受けて政府がイベント自粛や都市封鎖を押し進めたため、アイルランドでは2020年の春以来、500日以上もサーカス団が営業できない状況が続いています。しかし、ここ数カ月でワクチン接種が進んだことでさまざまな制限が緩和されており、サーカス団も営業を再開しようとしています。

アイルランドでナンバーワンと言われるサーカス団・Tom Duffy’s Circusも、パンデミックを生き延びることができたため、2021年10月22日からツアーを再開する予定です。しかし、COVID-19のパンデミックの影響により、サーカスにとって欠かせない「ピエロ」が不足する問題に悩まされているとのこと。


アイルランドのサーカス業界におけるピエロ不足は、海外からやってきた多くのパフォーマーが、都市封鎖で母国の家族と離れることを恐れて帰国してしまったことが原因です。Tom Duffy’s Circusの共同オーナーであるDavid Duffy氏は、「2020年シーズンの最初に私たちと一緒にいた全てのチームは、都市封鎖に突入した時に母国へ戻らなければなりませんでした」と述べています。

アイルランドでは比較的最近まで厳しい都市封鎖が継続されていた一方、ヨーロッパやイギリスでは既にサーカス団の営業が再開されました。そのため、母国へ戻ったパフォーマーたちは先に活動を再開したサーカス団に加入してしまい、アイルランドへ呼び戻すことが困難になっているそうです。

こうした状況を受けて、Tom Duffy’s Circusは9月からピエロの募集を行っています。今回の募集はこれまでサーカス団に加入していた人物だけでなく、ピエロの仕事をやってみたい人々も対象にしているとのこと。

Duffy氏は、ピエロになるには赤い鼻を付けてだぼだぼのズボンを履くだけでは不十分であり、明るくて陽気な性格でなくてはならないと指摘。「サーカスリングに入って700~800人の観客があなたを見ている時、自分がどんな気分であってもサーカスリングを明るく照らさなければなりません」「数分で観客と親密な関係を築き、相互に交流する必要があります。自分自身で考える能力と、本当の順応性が必要です」と述べました。


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2021年10月01日 20時00分00秒 in メモ, Posted by log1h_ik

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