Ryzen CPUがGPUドライバーのバグによって勝手にオーバークロック設定になっていたとAMDが認める

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AMDのCPUを利用しているユーザーから「特に同意していないのにCPUがオーバークロックされている」という報告が相次いでいた件で、原因がAMDのGPUドライバーであったことが明らかになりました。

AMD Confirms Its GPU Drivers Are Overclocking CPUs Without Asking | Tom’s Hardware
https://www.tomshardware.com/news/amd-confirms-its-gpu-drivers-are-overclocking-cpus-without-asking


AMDのCPU・RyzenとGPU・Radeonを使用しているユーザーがオーバークロックを行いたい場合、オーバークロック制御用のAMD Ryzen MasterユーティリティとGPUドライバーの両方での設定が必要となります。しかし、AMDは2021年、GPUドライバーを通じてのCPUの自動オーバークロックをサポート。これで、Precision Boost Overdrive(PBO)機能をオンにするだけで、ワンクリックでオーバークロックができるようになりました。

ただ、オーバークロックを行うと保証が無効になるため、リスクと保証が無効になるという説明があり、ユーザーが同意した上でなければオーバークロックできないようになっていたのですが、GPUプロファイル適用時、BIOS設定が変更されて、ユーザーの同意なく自動的にオーバークロックできる状況になっていたとのこと。

IT系ニュースサイトのTom’s Hardwareの問い合わせに対して、AMDは一部ユーザーの環境での問題発生を認識しており、調査中であると返答しました。

Tom’s Hardwareでは当面の対策として、Radeon Software Slimmerを使用してGPUドライバーからRyzen Master SDKを削除し、BIOS設定の変更を防ぐ方法を紹介していますが、AMD公式のものではなくサードパーティー製ソフトウェアを用いる方法なので自己責任であると注意も呼びかけています。

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