アメリカン・エキスプレス・カードをかたり、フィッシングサイトへ誘導するメールの報告が増えているとして、フィッシング対策協議会が情報を公開した。同サイトは9月30日15時時点で稼働中であるため、引き続き注意が必要だ。
フィッシングメールの件名は、以下のものが確認されている。
- [AMERICAN EXPRESS]電話番号変更のお知らせ
- [AMERICAN EXPRESS]Eメールアドレス登録のお知らせ
- [American Express] ご請求確定後のサービスのご案内
- 【AMERICAN EXPRESS】ご請求金額確定のご案内
- 【American Express】のセキュリティ通知●●●●
- 【AmericanExpress 重要なお知らせ】カードの一時利用停止は解除されました
- 【American Express】ログイン通知
- 【American Express】カードご利用金額のお知らせ
- 【重要なお知らせ】会員様向けマイページのログインID・パスワードが業務委託先へ誤って提供されていたことに関するお詫び
メールの本文は以下のような複数の内容が確認されており、本人確認のためなどとして、記載されたURLへアクセスするよう誘導している。
平素はアメリカン・エキスプレスのカードをご利用いただき、誠にありがとうございます。
ご請求金額が確定しましたので、「オンライン・サービス」へログインのうえ、ご確認ください。(フィッシング対策協議会の緊急情報より一部抜粋)
誘導先はアメリカン・エキスプレス・カードの「マイアカウント」のログインページを装ったウェブサイトで、ユーザーIDとパスワードの入力が求められる。入力すると続けてカード情報の入力画面となり、カード番号や4桁のセキュリティコード、有効期限の入力が求められる。これらも入力すると、3桁のセキュリティコードの入力を求める画面に移り、さらに入力すると、メールで送られる認証コードを求める画面に遷移する。
誘導先のフィッシングサイトのURLは、以下のものが確認されている。このほかにも類似するドメイン名が使われる可能性があるため注意が必要だ。
https://www.americanexpr●●●●.cn/
https://www.americanexpr●●●●.com/
https://www-americanexpress-com.●●●●.shop/
フィッシング対策協議会は、「フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成されることが多く、見分けることは非常に困難」と指摘する。そのうえで、類似のフィッシングサイトが公開される可能性もあることから、サービスへログインする際はメールやSMSのリンクを利用するのでなく、公式アプリやウェブブラウザーのブックマークからアクセスするよう、注意を促している。