河野氏の出馬会見に「拍子抜け」 – 赤池 まさあき

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岸田文雄前政調会長

高市早苗元総務大臣

河野太郎ワクチン担当大臣

3候補の立候補表明の様子

国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条に、「日々勉強!結果に責任!」をモットーとする参議院議員赤池まさあき(比例代表全国区)です。

 9月11日はアメリカ同時テロから20年となりました。テロとの戦いの末、アフガニスタンからの米軍撤退であり、タリバンがアフガン全土を再度支配することになりました。

テロの脅威は、我が国にとっても依然重大であり、注視していかなければと思っています。

 世界のテロ等発生状況 | 公安調査庁 (moj.go.jp)

コロナ禍について、感染爆発のピークが過ぎたとはいえ、重症患者数はいまだ全国で2,125人(前日比-48人)であり、医療体制がいまだ厳しい状況です。対策として、各地で医療機関に増床を要請し、臨時の医療機関を増設しています。そして、ワクチン接種が、1日140万回増、1回接種全人口61.9%、2回接種49.8%と進んでいます。

そのような中で、11月以降、政府はワクチン接種・検査証明書を活用した日常生活回復に向けた方針を打ち出しました。今後、前途を見据えて、感染症対策の徹底を尽くしたいと思います。

新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言・まん延防止等重点措置|内閣官房コロナ対策推進室 (corona.go.jp)

◎自民党総裁選 3候補の立候補表明を比較して

 自民党総裁選が9月17日(金)告示、29日(水)投開票で実施されます。

岸田文雄前政調会長、高市早苗元総務相、河野太郎ワクチン担当相が立候補表明しました。私共が求めてきたことですが、複数候補のよる正々堂々とした国民のための政策論争が始まりました。

 皆さんは、3候補の立候補表明を聞いて、どのようにお考えになられたでしょうか。私は一言でいうと次のように感じました。

 岸田文雄前政調会長(63) 「安定感」

 高市早苗元総務大臣(60) 「総合政策力」

 河野太郎ワクチン担当大臣(58) 「体験主義」

◎岸田文雄前政調会長(63) 「安定感」

 岸田前政調会長は、石橋を叩いて壊すほどの慎重派で知られ、財政規律派で昨年の国民1人当たり10万円給付に最後まで反対でした。

1年前の安倍総理退陣後の初挑戦の総裁選での敗北、さらに地元広島での河井夫婦の買収事件による参議院補選での敗北という逆境をバネに、小型ノートに国民の声を書き留め続け、宏池会の同志とともに、政策を練りに練り、政治生命をかけた立候補表明だと感じました。

「党役員任期1期1年3期まで」の岸田バズーカの威力は凄まじく、二階幹事長、そして菅総理の退陣の契機となりました。ただし、識者からは、閣僚任期は例外なのかと指摘を受けており、そうなると麻生財務大臣への攻撃となりかねない火種を抱えています。政策を次々と発表しており、全般に組織力があり、それが安定感に繋がっていると感じています。

8月27日 立候補表明 2021自民党総裁選出馬 3つの政策 

9月 2日 コロナ禍対策 コロナ禍対策「岸田4本柱」政策発表記者会見

9月8日 経済対策 「成長と分配の好循環」日本型資本主義〜新自由主義からの転換〜

◎高市早苗元総務大臣(60) 「総合政策力」

 高市元総務大臣の立候補表明50分間を聞いて、本当に驚愕し、改めて高市先生の総合政策力の高さに感服しました。これだけの政策力を持った政治家を知りません。我が国随一ではないかと思います。立候補表明は、総理の施政方針演説を聞いているようでした。それも、官僚の力を借りず、自分で構築し、自分の言葉で、国民に向けて、先を見据えて、広く、そして濃い内容でした。

ニューアベノミクス=サナエノミクスの内容ですが、「PB時限的凍結」と明確に言い切ったことは特筆すべきものだと思います。PB=プライマリーバランス(基礎的財政収支)の黒字化目標を時限的に凍結して、物価上昇率2%まで、財政出動をし続けることは、長期政権の安倍内閣でもできないことでした。

早速、麻生財務大臣は「実験場にするつもりはない」と牽制せざるを得ない状況となっています。その使途は、危機管理、経済成長に資する感染症、科学技術や人材、防災、防衛等への投資です。ぜひ全編を一人でも多くの方に聞いてほしいと思います。

 9月8日 高市早苗前総務相 自民党総裁選出馬会見 – YouTube

倉本圭造(経営コンサルタント)評 (女性初)高市早苗総理誕生が十分ある3つの「スゴイ能力」

安倍宏之(ジャーナリスト)評 「自民党総裁選アンケート」1位高市氏 2位石破氏 3位河野氏

◎河野太郎ワクチン担当大臣(58) 「体験主義」

 河野ワクチン担当大臣の立候補表明は、20分間でした。「突破力」を売り物として、その個性から国民的人気が高いわけですが、率直にいうと、あれ!これだけ!と期待はずれ、拍子抜けしてしまいました。自分が体験してきた実績ある政策について、ハンコ廃止やワクチン接種推進、中東外交等はそれなりに話をするのですが、総理総裁としての国内外の課題に対する所見、総合的な政策はほとんどありませんでした。

ネットで全編観た人は、FNNで12.6万人いたのですが、高く評価が976人、低く評価が7436人と私と同様に感じた人が多かったことが分かります。高市先生の同じFNNの動画では、83.3万人が観て、高い評価が3.5万人、低い評価が1758人とは好対照でした。

 ワクチン担当や規制改革担当大臣として、激務に忙殺されて、総理総裁に立候補する準備ができていなかったと言わざるを得ません。

 また、女系天皇容認や原発ゼロ、選択的夫婦別氏導入、派閥政治脱却等の従来からの持論を封印して、多くの支持を得ようということですが、果たして・・・

 9月8日 河野氏 出馬表明会見 自民党総裁選 – YouTube