「まさか」と言うべきか、それとも「やはり」と言うべきか? 2021年9月6日、ペヤング擁する まるか食品が『ペヤング獄激辛 麻婆やきそば(メーカー希望小売価格:税別205円)』の発売を開始した。鬼ほど辛いことで知られる「獄激辛シリーズ」としては5つめの商品となっている。
「シーフードやきそば」のように優秀な商品を発売したかと思えば、「韓国味なんちゃって蕎麦風」など意味不明な商品展開を繰り返すペヤング。そんな迷走するペヤングが頼りにしたのが『ペヤング獄激辛 麻婆やきそば』のようだ。
・獄激辛第5弾
ここ数年、数々の話題の商品(問題の商品)を展開してきたペヤング。その最高傑作が「獄激辛シリーズ」で、これまでに「獄激辛」「獄激辛カレー」「獄激辛坦々やきそば」「獄激辛にんにく」と4種類の味を発売している。
泣く子も黙る……どころかギャン泣き必至の「獄激辛」はとんでもない辛さのカップやきそばで、誰もが完食できるほどイージーモードではない。むしろ完食は “超絶ハードモード” で、経験上「10人に1人食べ切れるかどうか?」くらいの感覚だ。
一方で「獄激辛シリーズ」が発売されると、いずれも話題になることは確か。「新商品が出たけどどこにも売っていない問題」が切実なペヤングではあるが、獄激辛シリーズだけは多くの店で取り扱われている。
・困ったときの獄激辛
本来なら「シーフードやきそば」のような有能な商品が話題になればいいが、味だけでは評価されないこのご時世。ペヤングがワラにもすがる思いで「獄激辛」に頼ったことも理解できなくはない。だがしかし……。
結論を申し上げてしまおう。残念ながら『ペヤング獄激辛 麻婆やきそば』は獄激辛としては初めて、多くの店で取り扱いがなかった。なんなら7月に発売した前作「獄激辛 にんにくやきそば」が残っていた店も少なからず見受けられた。
これは仕入れ担当者の気持ちになればわかることだが、どれだけ話題になろうと売れなければ発注はしづらい。獄激辛第5弾『ペヤング獄激辛 麻婆やきそば』にして初めて「このシリーズあんまり売れないよね……」と現場にバレてしまったらしい。
・獄激辛なのに売ってない
ただでさえペヤングの新商品は取り扱い店が少ないのに、獄激辛まで見かけなくなるとはどういうことなのか? ペヤングを愛するペヤンガーとしては悲しいが「負のループに突入した」と言わざるを得ない。
なお『ペヤング獄激辛 麻婆やきそば』自体は相変わらずで「バカほど辛い麻婆味」と申し上げておく。冷静に考えるんだペヤングの人……100人中何人がこれを美味しく食べ切れるんだ……? 1度はいいとしても5回買うヤツは俺も含めても少数だろ……!
話題になるのが先か? それとも美味しいから話題になるのか? 答えはわからないが、獄激辛でさえ多くの店舗で取り扱われていない事実は無視できない。ペヤングさま、美味しくて話題になる商品をどうかオナシャス。