アトラシアンは8月25日、プロジェクト管理ツール「Trello」の新料金プランと機能の拡充を発表した。
新料金プランとして、月額5米ドル/ユーザー(年間契約時)の小規模チーム向け「Standard」が設けられた。無料の「Free」との違いは、プロジェクトを管理する「ボード」を無制限に作成できる点(Freeでは10個まで)、チェックリストの項目に期限や担当を設定できる点(Freeでは利用できない)などがある。
あわせて、全てのプランで自動化機能が拡充される。自動化機能とは、コマンドによってボードにルールを設定し、タスクを管理する「カード」の生成、通知、ほかのアプリとの連携などを自動的に行えるもの。カードから直接自動化のためのコマンドを設定したり、コマンドを共有したりできるようになり、タスク管理に掛かる手間を軽減できる。
「Power-Up」と呼ばれるアドオン機能は、従来だとFreeでは1ボードあたり1つしか利用できなかったが、この制限が撤廃される。また、Freeでは従来利用できなかった、「カスタムの背景」と「スタンプ」が利用可能になる。これによって、視覚的に情報を整理することが簡単になるという。
プランの改称も行われ、従来の「Business Class」が「Premium」とされた。これにより、Trelloの料金プランは、無料の「Free」、小規模チーム向けの「Standard」、最大100人までの中規模チーム向けの「Premium」、100人を超えるチーム向けの「Enterprise」の4段階となる。
Rremiumまでのプランはオンライン上で申し込み可能で、無料トライアルも利用可能、Enterpriseを希望する場合は、営業窓口に問い合わせを行う。
プラン | Free | Standard | Premium | Enterprise |
料金(※1) | 無料 | 5米ドル | 10米ドル | 17.5米ドル |
ボード数制限 | 10個 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
自動化コマンドの実行回数制限 | 250回/月 | 1000回/月 | 無制限 | 無制限 |
主な追加機能(※2) | - | 拡張チェックリスト カスタムフィールド |
各種ビュー(ダッシュボード、タイムライン、ワークスペーステーブル、カレンダー、マップ) ワークスペースレベルのテンプレート 管理者とセキュリティの機能 |
エンタープライズレベルのセキュリティとコンプライアンス メンバーシップと組織の管理 Atlassian Accessによるシングルサインオン 優先サポート |
※1:料金は年間契約時の1ユーザー、1月あたりの料金。Enterpriseでは人数により割引がある
※2:上位プランは下位プランの機能をすべて利用できる