誰もが憧れる寡黙で強い漢（おとこ）の中の漢といえば、ご存じ「ラーメンマン」である。つい先日、およそ30年ぶりに復活した「闘将!! 拉麵男（たたかえ ラーメンマン）」を記念して私、P.K.サンジュンはラーメンマンに変身した。
結果は「想像の100倍くらいラーメンマンになり切った」と自負しているが、ラーメンマンとして生活していくうえで困るのが「ファッション」だ。うーむ、ラーメンマンに似合うコーディネイトとはどんな感じなのだろうか？
・どんな服を着るべきか
漫画やアニメに登場するラーメンマンのファッションは大きく3つ。中華服、ピタッと系のドラゴンスーツ、そして裸である。このうちドラゴンスーツや裸で過ごすことは現実的ではないから、自分で用意できるのは「中華服」だけとなってしまう。
髪型がラーメンマンである以上、なるべくラーメンマンに似合う服装で生きていきたいが、そもそもファッションに興味がない私としてはどんな服を着ればいいのか全くわからない。ならば聞いてみようじゃないか、ユニクロの店員さんに。
・ユニクロを信じろ
かつては「運動向きコーディネイト」や「1万円レディースコーディネイト」、はたまた「潜入取材にふさわしいコーディネイト」まで実現してくれたユニクロ様ならば「ラーメンマンに似合うコーディネイト」も叶えてくれるハズ。ユニクロ様に不可能など……ない。
というわけで、近所のユニクロに足を運び、メンズフロアにいた店員さんに「ラーメンマンに似合うコーディネイト」をお願いしてみた。かなり若い店員さんはやや戸惑っていたが、結果的に5つのアイテムをオススメしてくれたゾ。
パンツはトレンドだという太めの「チノパン」で、ラーメンマンの肉体美を強調すべく「タンクトップ」をセレクト。さらに「スリッポン」「ウェストバッグ」「サングラス」を追加し、合計5点で総額は8870円であった。
・着てみよう
さすが世界のユニクロ様、こうも簡単にラーメンマンのコーディネイトを完成させてしまうとは。これでラーメンマン生活もメチャメチャ充実するに違いない！ よっしゃ、さっそく着替えてみるぜェェェエエエ!! ところが……。
だ、誰なんだコイツは……！
そこにいたのはラーメンマン……ではなく、どこからどう見ても怪しい中国っぽい男。いや、今どきここまであからさまに怪しい風貌の持ち主は、中国本土はおろか、世界中を見回しても滅多にいないハズだ。
・ラーメンマンどこ行った
これがラーメンマンの持つパワーなのか、それともユニクロの服（というかサングラス）のポテンシャルなのかはわからない。ただ1つ言えることは「2000％胡散臭い男が現れた」という事実だけである。
とはいえ、冷静に見るとラーメンマンに似合っていなくはない……と思う。やはりユニクロの店員さんのセンスは抜群。問題はあくまでラーメンマンもとい、P.K.サンジュン扮するラーメンマンだったと強く申し上げておきたい。
というわけで、なかなかの衝撃結果となったラーメンマンコーディネイト。高潔な魂を持ち主、ラーメンマンをここまで胡散臭くできるファッションは逆にそうないだろう。ある意味で奇跡のコーディネイトであった。
