汗が滴るこの季節。自然と着替えの回数が増え、洗濯物が溜まってしまうのが悩みのタネ。わざわざ洗濯機を回さなくても、今脱いだTシャツと下着だけでもサッと洗いたい……。でも手洗いは面倒臭いし、脱水がうまくできない。
まして私がいま住んでいる中銀カプセルタワービルには洗濯機がなく、一番近いコインランドリーまで歩いて片道16分。基本ほぼ手洗いで済ませているのだが、もっと文明の利器の恩恵を受けたい! ということで、電気のいらないポータブル洗濯機を試してみたぞ!
いわゆる手動の洗濯&脱水機は前から気になっていたのだが、いかんせんレビューがいまいちで試す気になれなかった。
しかし中銀カプセルタワービルでの手洗い生活が長引き「せめて脱水だけでも楽になれば」とチャレンジすることを決意! コスパやレビューを検討した結果、小型手動洗濯機 CENTARC ハンドウォッシュスピナー(税込6370円)を購入。そして商品が届いたのだが……
おお! 思ったよりもコンパクト!
2リットルペットボトルよりも小さいぞ。
横に置いてみても、そのコンパクトさは一目瞭然。さすがキャンプや旅行にもと謳っているだけあって、持ち運びに便利なサイズになっている。これなら場所をとらずに助かるぞ。
開封すると中には、洗剤やら説明書やらが同封してある。洗剤があるのは嬉しかったが、どうやら宣伝らしい。泡立ち少なめの洗剤がおすすめとのこと。
本体は小さなドラム式洗濯機のような丸さを帯び、可愛い印象。そしてやはりコンパクト。
では、さっそく使ってみるぞ! 記念すべき第一回の洗濯はTシャツとショートパンツ!
フタを開け、洗濯槽部分にたたんだTシャツとショートパンツ、そしていつも使っている液体洗剤をイン! 同封してあった洗剤も気になったが、まずは普段通りでチャレンジ。
箱に記載してある洗濯の仕方を読みつつ、
水を適量入れてフタをし3箇所の青い部分をロック。ギアを「WASH・Low(ローギア/洗濯時低速回転用)」にセット。そしてハンドルを回す!
ぐるぐるぐるぐる。
ふむ、なかなかハンドルが重い。洗濯の場合は縦に置いて、ゆっくり回すのがポイントらしい。
お! 泡立ってきたぞ!
泡立つと洗濯している実感が沸き、やる気が高まる。
よし、引き続き頑張るぞ!
ある程度回したところで洗いは終了。
放水するため、排水キャップを外す。
ジャ〜〜〜、放水〜。
この瞬間、けっこう気持ちいい。
すすぎはとっても楽ちんで、洗濯機上部にある注水口に直接水を入れながら、ハンドルをぐるぐる回しつつ放水するだけ! ちょうど除湿機水風呂で使ったロートがあったので、シャワーを直接注ぎ込む。
ぐるぐるぐる〜
いちいち水を入れて捨てるのが面倒な私は、これがすごく助かった! ちなみにこういう場所がとれない場合は、水を流しながらではなく、先ほどの洗いと同じことを繰り返すのでもOKっぽい。
次は一番気になる脱水へ。正直、私は洗濯機能よりも脱水機能を求めている。洗濯はジャブジャブやればなんとかなるが、脱水はそこそこの力を使う。握力と腕力の勝負! といったかんじで、毎回エネルギー消費が激しい行為なのだ。そしてその出来は乾燥時間にも影響を及ぼす。
さて脱水はフタのギアポジションを「DRY・High(ハイギア/脱水時高速回転用)」へチェンジ。横置きにしてハンドルを回すぞ。
ゴゴゴゴゴ……
重く回るこの感じ。実に洗濯機の脱水モードに似ている。うちに昔あった二層式の脱水機は本当にこんな風に鈍く動いたのだ。んで、ある程度回したところで、脱水具合を確認。
おお!
なかなかに脱水されているぞ。
ふたたび脱水。
そして放水。
これを何度か繰り返す。私は面倒くさがり屋なのもあり、3分3回くらい繰り返した。さて脱水の実力は如何に!?
ふむ。若干まだ水分を含んでいる感は否めないが、絞っても水滴は出てこない。60点というところだろうか。おそらく根気よく脱水を繰り返せば、もう少しレベルの高い脱水が望めるだろう。
以上でポータブル洗濯機チャレンジは終了。結果、総合して70点。洗濯も脱水も一通りできるし、レビューにあった「音がうるさい」というのも特に気にならなかった。
そしてやはり電気なしで使えるのはとても有難い。あと最大の魅力はこのコンパクトさ。1.5kgなので持ち運びも楽ちん。
撮影を協力してくれた中銀カプセル仲間のランナーも「ランニングウェア用にマジで買おうかな」と呟いていた。今だと布マスク用にもいいかもしれない。
ちなみに中銀カプセルタワービルは窓が開かないため、外干しは不可能。だが除湿器の衣類乾燥モードをガンガン効かせたユニットバスに干しとくと、脱水が甘めでも半日でカラカラに乾いてしまう!
そんな有能な除湿器は除湿器水風呂の時に新調したもの。これに加えてポータブル洗濯機があればもう無敵な気がしてくる。
余談だが、ブランド名の「CENTARC」は英語読みだと「センターク」で、日本語の「洗濯」から名付けられたとのこと。
大容量の洗濯は無理だが、ちょっと洗濯したい時や使い方によってはかなり重宝できる一品だ。是非、洗濯の選択肢のひとつに加えて欲しい。
参考リンク:セントアーク「ハンドウォッシュスピナー」
執筆:千絵ノムラ
Photo:RocketNews24.
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