Intelは、最新GPUアーキテクチャ「Xe」ベースの単体GPUとなる「Xe-HPG」の構想を、昨年(2020年)のArchitecture Dayで公開。今週の頭にはそのブランド名が「Intel Arc」となり、第1弾製品を2022年の第1四半期に投入すると明らかにしている。
そして、Intelがオンラインで開催した「Intel Architecture Day 2021」において、そのIntel Arcのベースになっている「Xe-HPG」のアーキテクチャの概要が公開された。
高品質なアップスケーリング機能「Xe SS」を提供
GPUソフトウェア開発へも力を入れており、Xe-LPがベースになっている第11世代Coreの内蔵GPUや、Iris Xe MAXのドライバも従来よりも早いタイミングでアップデートをかける予定としている。
IntelもNVIDIAやAMDと同じように、同じXeアーキテクチャベースの製品であれば、同じデバイスドライバが利用できる「ユニファイドドライバ」を既に実現しており、今後ゲーミング向け単体GPUが登場しても、PC用のプロセッサに内蔵されている内蔵GPUと単体GPUが、1つの同じドライバを利用可能になる。
そして、ドライバの機能向上にも取り組んでおり、ゲーム配信機能や性能チューニング機能などのユーザー体験の改善を行なうほか、Unreal Engineなどのゲームエンジンへの最適化、DirectX 12 UltimateやVulkanなどの最新APIへの対応も積極的に進めている。
今回Intelはソフトウェア面でのアップデートとして「Xe SS」(Xe Super Sampling)の導入を明らかにした。
Xe-SSはニューラルエンジンを利用した高性能なアップスケーリング機能で、ディープラーニングを利用して低解像度なイメージを高品質で高解像度なイメージへとアップスケーリングする。
レンダリングエンジンへの負荷は低いままゲームを実行することができ、表示品質は向上するがフレームレートは高いままゲームをプレイできる。
ディープラーニングの処理はXMXを利用するか、DP4aを利用可能で、ゲーム開発者などにXe SSを実装するために必要となるSDKは、XMX版が今月から、DP4a版が今年の末までに提供する計画になっている。
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