メモ
自身が勤める薬局から新型コロナウイルスワクチンの接種証明書を盗み、ワクチン未接種者に対して販売したアメリカ・シカゴの薬剤師が逮捕されました。司法省の公式発表によると、この薬剤師には懲役120年が科せられる可能性があります。
Pharmacist Arrested for Selling COVID Vaccination Cards Online | OPA | Department of Justice
https://www.justice.gov/opa/pr/pharmacist-arrested-selling-covid-vaccination-cards-online
Pharmacist arrested for selling CDC COVID vaccine cards to unvaccinated, feds say | Ars Technica
https://arstechnica.com/tech-policy/2021/08/pharmacist-busted-for-selling-covid-vaccine-cards-online-for-10-each-feds-say/
盗んだワクチン接種証明書を売りさばいていたとして逮捕されたのは、シカゴの薬剤師・Tangtang Zhao(34歳)。Zhaoは自身が勤務していた新型コロナウイルスワクチンの配布・投与も行う全国チェーンの薬局で都合12回の窃盗を繰り返し、本物のワクチン接種証明書125枚を入手。オンラインで1枚約10ドル(1100円)で販売していました。
Zhaoは12件の「政府資産の窃盗罪」で起訴されており、司法省の公式発表によると1件あたり最大で懲役10年が科せられるとのこと。司法省刑事課のケネス・A・ポリテ・ジュニア副検事総長は「司法省並びに法執行パートナーは、この国家緊急事態にあたってこうした犯罪からアメリカ人を保護することに尽力しています。ワクチン未接種者に対して接種証明書を売りさばくという行為は、ひいては何百万人のアメリカ人を重症・死亡の可能性にさらすことにつながります。国家の安全に対して値段を付けるような今回の犯罪は、新型コロナウイルス感染症を阻止するために自らの役割を果たしている人々に対する侮辱であるだけでなく、深刻な結果を引き起こす連邦犯罪です」とコメントしています。
今回の一件で販売されていたのは本物のワクチン接種証明書でしたが、アメリカでは「偽物の接種証明書」も多数出回っています。アメリカ合衆国税関・国境警備局はテネシー州・メンフィスにおいて121回の捜査で偽造接種証明書3017枚を押収しているという声明を発表しており、押収された偽造品は全て中国から運ばれてきたものだと言及しています。
税関・国境警備局のメンフィス港エリアディレクターのマイケル・ナイパート氏は「ワクチン接種を受けたくないというのはあなたの決断ですが、偽造品を注文したり、警察官の時間を無駄にしたり、法律を破ったり、虚偽の申告を行ったりしないようにお願いします」とコメントしています。
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