このコロナ禍の中、マサイ族が住むケニアのアンボセリは別世界 / マサイ族の戦士が語る「我々のエリアが安全な理由」 マサイ通信:第493回

ロケットニュース24

スパ! ルカだ。マサイ族の戦士・ルカだ。いま世界はコロナのパンデミックで大変なことになっている。我が国ケニアも例外ではなく、首都ナイロビはピリッとした緊張感に包まれていると聞いている。だが……!

オレらマサイ族の住むアンボセリは、本っ当〜にコロナなんて皆無な安全地帯。いったいなぜ、我々のエリアが安全なのか。その理由は……

ほぼ客が来ないからだ。


とか言いつつ……


この日はドイツからのお客様がアンボセリのオシャレなロッジ「アマニャキャンプ(Amanya camp)」に遊びに来て、“ブッシュディナー(茂みの夕食)” を楽しんでいたよ。優雅だろぉ〜。ちなみにオレはガイドだよ。

てな感じで、このコロナ禍でも、こうして海外を満喫している旅行者は、ごくわずかだけど存在する。その旅行者がコロナだったらヤバいけど、客が来なくて収入がないのもまたヤバイ。どちらにしてもヤバいんだ。

ヤバいと言えば、近くにある町「キマナ」(編集部注:遠いです)はヤバイ。たしかコロナ感染者も出たと思う。なのでオレがキマナに行く時は、絶対に、絶〜っ対にマスクは外さない。もちろん手はこまめに消毒だ。

そして、用が済んだらすぐに立ち去る。長居してたらコロナ感染のリスクも高まるだけだからな。そして安全地帯アンボセリに避難する……ってわけなのさ。みんなも危険な場所へは長居しないこと。それとマスク。そして消毒。あとは神に祈ること。ぜんぶ忘れちゃダメなことだ。オレセリ!


執筆:ルカ(マサイ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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