たびたび健康不安説が報じられる北朝鮮の金正恩総書記の後頭部に異変が起きたとして、波紋を広げている。
正恩氏が朝鮮人民軍の会議に、後頭部に絆創膏のようなものを貼った状態で登場したのだ。その理由ははっきりしないが、良性腫瘍を取り除くための簡単な手術を受けたとの見方が出ている。
手首が細くなって「やせた」説浮上
正恩氏をめぐっては、北朝鮮専門サイト「NKニュース」が2021年6月8日付けで配信した記事で、正恩氏が時計をつけている左手首を拡大した写真を時期ごとに並べて比較し、
「腕時計は、細くなった手首に、以前よりもしっかりと(ベルトをきつく締めて)固定されているようだ」
などと、やせたことを指摘。さらに、6月25日には、正恩氏が鑑賞したコンサートの感想を市民にインタビューする朝鮮中央テレビの番組で、
「総書記同志のやつれた姿を見ると、我々は最も胸が痛い。みんな『自然に涙が流れる』と言っている」
として正恩氏のことを心配する声が放送され、正恩氏の健康状態に問題があるとの見方が広がった。ただ、韓国の情報機関にあたる国家情報院(国情院)は7月7日、正恩氏の活動は正常に行われており、身辺に異変が起きているとする説は「根拠がないと判断している」とする見解を発表している。