これはコンビニの歴史が動き始めたぞ……! 職場の前のローソンで新しく始まったサービスを見て、私(中澤)は時代の胎動を感じた。その名も「まちかど厨房」、店内調理の弁当である。店内調理と言えば、ミニストップやセイコーマートの専売特許だと思っていたが、その波がついにローソンにまで。
しかし、衝撃的だったのはそれだけではない。なんと、その中には、有名飲食店の名を冠するコラボ弁当的なものまであるではないか! 店内調理なのに!! そこで『まい泉』が監修するソースかつ丼を購入してみた。
・まい泉の味
とんかつの『まい泉』については今さら説明の必要もないだろう。分厚いかつサンドは、全国の百貨店・駅ビル・スーパーなどいろんなところで販売されている。まちかど厨房のソースかつ丼においても、もちろん……
その分厚さは健在だった。
食べてみると、ザクッと歯切れの良い肉の食感にまい泉を感じる。ソースはかなり甘めだが、コクがありご飯とちゃんと合っているところも良い。なによりも、店内調理のためか米が瑞々しい。このソースかつ丼は生きている。
・本家にはないメニュー
しかも、価格は税込み570円と別に高くはない。いや、むしろ安いと言えるかもしれない。なぜなら、本家・まい泉の「ロースかつ丼」は税込み584円だからだ。こちらはソースかつ丼ではなく普通のかつ丼だが、まい泉では最安の丼。まちかど厨房のまい泉監修ソースかつ丼はその下をいく価格なのだ。
・気になる点
コスパの良さはこれで伝わると思うが、私(中澤)には1つだけ気になることがある。それは商品名についてだ。本記事では長いので「まい泉監修ソースかつ丼」と記載していたが、本商品の正式名称は『三元豚の厚切りロースソースカツ丼(まい泉監修ソース使用)』。つまり、私が不安なのは……
まい泉が監修してるのソースだけなんじゃね?
ってこと。商品名を正直に読むとそういうことになる。だってロースかつの部分にはまい泉監修とは書かれてないもん。
・ローソンに聞いてみた
ひょっとしたら、今回、私がまい泉監修ソースかつ丼だと思って購入したのも、ローソンの思うつぼな可能性がある。「バカめ! かかったな!! まい泉監修はソースだけだぜぇ! え? とんかつ? そんなこと書いてますか? 書いてませんよね?」って。
そんなことをしてローソンに何の得があるのかは置いておいて、なんたる鬼畜の所業。そこでローソンの悪事にメスを入れるべく広報に問い合わせてみた。まちかど厨房の『三元豚の厚切りロースソースカツ丼(まい泉監修ソース使用)』って、とんかつはまい泉監修ではないんでしょうか?
ローソン広報「まい泉です」
──朗報。『三元豚の厚切りロースソースカツ丼(まい泉監修ソース使用)』、とんかつもちゃんとまい泉だった。疑ってすまんかった。
というわけで、特に罠もなく高コスパな本商品は自信を持ってオススメできる一品。ちなみに、まちかど厨房が導入されている店舗は、2021年7月現在、全国で6700店あるのだとか。思っていたよりかなり多い。
ローソンの全国の店舗数が約1万4000店とのことなので半分くらいは導入されていることになる。個人的には初めて見たので、都内は少ないと思うのだが、ひょっとしたら、これから広がっていくのかもしれない。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.