ゴロ寝してしまったのも、無観客ゆえ!?
7月23日、国立競技場でついに開催された東京五輪の開会式。相次ぐスタッフの辞任劇で開催を危ぶむ声が広がっていたが、大きなトラブルに見舞われることなく無事に聖火が灯された。
ウェブ上では、開会式について<何が伝えたいかわからず、しょぼい><統一感がなくて、やっつけ仕事感がすごかった>など批判的な声も見られたが、注目を集めたのがIOCのトーマス・バッハ会長のスピーチだった。スポーツを通じた結束や、医療従事者などへの感謝を呼びかけ、時に日本語も交えながら、13分に及ぶ長広舌を振るったのだ。
これにへとへとになってしまったのが、入場を終えてフィールド上に広がっていた各国の選手団。特に待機場所を指定されていたわけでもなく、思い思いの場所で式典に参加していた彼らだが、あまりに手持ち無沙汰で国立競技場の地面に“ゴロ寝”する選手が続出したのだ。
「橋本聖子会長とバッハ会長のあいさつが続いたのですが、これは取材中の記者としてもつらい長さでした。特にバッハ会長のスピーチは長すぎました。スピーチが行われた壇の周囲は、お行儀のいい日本人選手で固められていたため、テレビではみんな真面目に聞いているように見えましたが、テレビに映っていないところでは、暇すぎて寝っ転がってしまう選手がたくさんいましたよ」(取材した記者)
選手たちにとっては、つらい「おもてなし」となったようだ。