「乳首ソムリエ」の息子に母困惑 – 倉持由香

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撮影:富田恭透

BLOGOS読者の皆様、こんにちは!人妻尻職人の倉持由香です。前回は私の出産ドキュメンタリーを赤裸々に綴りましたが、今回は初の子育て奮闘記です。

おかげさまでうちの息子はスクスクと成長していますが、出産前にイメージしていたことと大きく違うことがありました。

それは母乳!

私は1ヶ月で母乳を諦めて「明治ほほえみ らくらくキューブ(※キューブタイプの粉ミルク)」に完全に切り替えました。

産むまでは「赤ちゃんはママのおっぱいが無条件で大好きなもの」だと思っていたんですが、息子の乳首拒否が激しかったんです!「何歳になってもママのおっぱいが大好きで困っちゃうわ〜」という話をよく聞いていたので、乳離れさせるのって大変そうだなあと思っていたのですが、1ヶ月で乳離れです!

母乳外来に通って、助産師さんにも手伝ってもらったのですが、うちの子は乳首を口に近づけた途端に「ギャーーーー!」。顔を真っ赤にして全力で拒否。

助産師さんには「母乳で育てたいなら無理にでも飲ませないと乳首に慣れてくれないから」と言われ、頑張ってチャレンジしていたのですが、授乳のたびにギャン泣きされて、泣きすぎて声も枯れてきちゃって。なんだか虐待しているんじゃないかという気分にすらなってきてしまったのです……。

でも、私の乳首だと大泣きする息子が、哺乳瓶であげると「あー!これよ!これこれ!」みたいな感じでグビグビ音を立てて美味しそうに飲むんですよ。

仕方なく搾乳機を使って集めた母乳を哺乳瓶であげていたんですけど、吸われないと母乳も出なくなってしまって。人間の体は不思議なもので、赤ちゃんに直接吸ってもらえなかったので母乳が止まってしまったんです。

「せっかく出ていたのに、どうして乳首から吸ってくれないんだろう。この子は私のことが嫌いなんじゃないか」とだんだん病んできてしまって。乳首拒否することと母親が嫌いかどうかは全く関係がないのに、変な思考に陥るようになってしまいました。

夫に相談したら、「もしこれが哺乳瓶拒否だったら俺があげることができなくなって、君の睡眠時間を確保できないよ。乳首拒否の方がまだいいと思うよ。うちにとってはね」と言われ、確かに今の状態で私が母乳にこだわり続けてメンタルをやられるよりミルクにした方が健全だと思えるようになりました。

1ヶ月検診でも順調に育っていたため母乳にこだわらず、完全ミルクに落ち着きましたね。

先に産んだ先輩ママたちから「あっという間にミルクから離乳食になるし、母乳かどうかはあまり気にしなくていいよ」と言われたことも大きかったです。

まだまだ世間的に「赤ちゃんは母乳で育てるもの!」という意識が強いのか「母乳?」と聞かれることもあります。悪気があって言った訳ではないと思うのですが、母乳育児が思うようにいかなくて落ち込んでるママたちも多いので……。「母乳じゃないと愛情が湧かないわよ〜」は禁止ワードでお願いします!

育児グッズはケチらない!便利をお金で買おう

缶の粉ミルクは、眠い時に使うと何杯入れたのか分からなくなってしまったりするので、うちはキューブタイプを使っています。1つで40mlなので、あげる分だけポンポン入れてお湯を注ぐだけ。間違えることがないので簡単です。

最近は常温の液体ミルクもあって、外出する時はそれを哺乳瓶に移して飲ませています。お湯を入れた魔法瓶を持ち運ぶ必要がないので楽チン!

液体ミルクの缶やパックに取り付ける乳首も売っているのですが、うちの息子はいつの間にか「乳首ソムリエ」になってしまって、お気に入りの型番の乳首じゃないと飲んでくれないんです。

「これは本当の乳首ではない!」と言う感じで、口からペッと吐き出してしまいます。『美味しんぼ』の海原雄山かな?と思いましたけど(笑)違うメーカーの乳首だとギャン泣きするので、よっぽどイヤなのでしょう。

ミルクでいえば、哺乳瓶の保温器も便利です。3時間おきに「お腹空いたよ〜!」と泣いて起きるので、そのちょっと前にミルクを作って、哺乳瓶を保温器に入れて適温でキープしておきます。泣いている赤ちゃんを待たせることなくミルクがあげられて便利ですね。

保温器には、高温スチームでの哺乳瓶除菌機能も付いています。もうちょっと成長したら離乳食も温められます。これは買ってよかったアイテム!5000円くらいしたのですが、お金で買える便利なら買った方がいいなと思いました。

もう1つ買ってよかったものは、UNIQLOのベビー肌着。めちゃくちゃ優秀ですね。

赤ちゃんは汗をかいたり吐き戻しで汚れたりで1日に何度も着替えるのですが、そのたびに肌着の紐を結ばなきゃいけないのが面倒くさかったんですよ。UNIQLOは紐の部分がスナップボタンになっていて着脱が楽なんです。さらにボタンが色でペアになっていて、とても分かりやすい。他のメーカーの肌着だと、紐に混乱して夫はうまく着せられないのですが、UNIQLOだと夫でも大丈夫です。

洗濯機でジャブジャブ洗ってもヨレないし、オススメですね。

あとスワドルアップという寝袋みたいなおくるみも買ってよかったアイテムです!

赤ちゃんには音などの刺激に対して手足をびっくりしたように痙攣させてバンザイする「モロー反射」というのがあるのですが、寝てる最中にビクッとした自分の手の動きに対して「何今の!?ウギャーン!」と泣いて起きてしまったりするのです。

スワドルアップを着せておくと、手足がゆるやかに締められて、ビクッとするモロー反射を防いでくれます。

スワドルアップを買うまでは1〜2時間おきにはビクッとして目が覚めてしまっていたのですが、着せて寝るようになってからは4時間くらいまとめて寝てくれるようになりました。着てる姿がクリオネみたいで可愛いですよ。これもオススメです!

産後うつにならないために、育児は誰かと比べてはいけない

産後1ヶ月は食事を作る気力も体力もなくて、夫が買ってきてくれるなか卯やウーバー生活だったのですが、最近は余裕が出てきてOisixのキットで自炊しています。

Twitterで「お子さんがいる家庭の方は普段どんな食生活ですか?」と聞いたら、「出来合いのものとか、ウーバーイーツとか、冷凍食品をガンガン使っていますよ」「子育て中は卵かけご飯や納豆ご飯です(笑)」という方が多かったので安心しました!

雑誌やインスタを見ると「赤ちゃんがいても栄養バランス満点の手作りご飯!」というキラキラした生活の様子が出ているし、私より遥かに忙しいママタレントさんのブログにもキレイなご飯の写真が載っていて「みんなは子育ても家事も仕事もちゃんとできているのに、私はどうしてこんなに効率が悪いんだろう……」とショックを受けてしまいました。

でも、フォロワーさんから「キレイなご飯が作れたから載せてるのであって、普通の家庭の人はインスタ映えするご飯ではないから載せてないのだと思いますよ」と言われて納得。

他のご家庭のご飯はSNS上でしか見れないから「ひっ…みんな品数多いご飯を作ってる…わざわざ納豆を小鉢に移してる……梅干しを小皿に乗せてる……」と思っていたけど、そんな丁寧な暮らしをしてる方々はきっと一部なんですよね。

納豆のネバネバがついた食器を洗うのはイヤなので、うちはパックから出しません!(笑)

お部屋も一緒。子どもが生まれてからは、掃除機もかけられない日が出てきます。息子のおもちゃやブランケットも転がってるので「部屋に生活感が溢れすぎている!どうしよう!」と思いましたけど、私だって部屋ロケがある時は全力で片付けていたし、『ひよこクラブ』がもしうちに取材に来るとしたら、オシャレにするだろうから。雑誌やSNSに載っているキレイなお部屋が子育て世代の普通のお部屋だと思ってはいけないなと。

産後1ヶ月ごろに母乳育児がうまくいかないこともあって、産後うつみたいな感じになってしまって……。

みんなと比べて「私はうまくできない」「ご飯も作れない、部屋も汚い」「母乳も飲ませられない」「赤ちゃんは寝てくれない!」と泣きながら頭を抱えていた時、夫に「明日病院に行こう」と言われ、メンタルクリニックで話を聞いてもらったらだいぶ楽になりました。

なんでも人と比べると辛くなっちゃいますね。SNSも雑誌もキラキラした部分をいくらでも切り取れるので、そこと自分の生活を比べるのはやめようと思います!

ワンオペ育児は無理がある

コロナ禍の間は夫が基本的には家に居るので、昼夜で育児を分担したり「お風呂ゆっくり入りたいから見ててね〜」と頼めるので、とても助かっています。でも、コロナが落ち着いて以前のようにゲームの海外大会に頻繁に行くようになったら……と思うととても不安です。

オンライン大会に向けて夫の練習時間や睡眠時間を確保するために、しばらくワンオペ育児をする時もあるのですが、1人で見るのは無理がありますね!??赤ちゃん1人に対して大人3人くらい必要な気がします。子どもが産まれると親の近くに住んだり同居する方が多いのはこういう理由なんだなあ……。

だいたいのご家庭は旦那さんがお仕事へ行くため、ママが日中はワンオペ状態だと思うのですが、ワンオペは辛すぎる……!!!細切れ睡眠の合間に家事をするのは体がもたないです!

昔より男性も育休が取りやすくなったとはいえ、会社によってはまだ取れない方もいるだろうし。マンガで読んだ知識ですけど「育休取るの?じゃあ出世コースから外れちゃうね〜?」なんて上司から言われたら、キツイですもんね……。

ワンオペ中の方は自治体のサービスなどをどんどん活用していきましょう!1人では限界があるので頼るのが大事です。

また、旦那さんはくれぐれも「1日中家にいたんでしょ?部屋汚くない?ご飯これだけ?」なんてことを言わないように……!!!!

出産後、配信を見に来てくれるファン層が変わった

普段、私か夫のどちらかが息子見守り配信をしているような生活なのですが、出産してからママやパパのフォロワーさんが増えた気がします。

コメント欄に「今子どもを寝かしつけながら見てます」とか「うちも先月産まれました!一緒に頑張りましょう」みたいなコメントが多くなりました。

同じ悩みを持つ人の存在は大事だなと思いました。1人で夜中に育児をしていると、孤独感が襲ってくるんですが、そういう時に配信をしているとみんなが支えるコメントをしてくださるんです。「うちも今ようやく寝たところです!お疲れ様です!」とか。そういうコメントが励みになりますね。

育児の一番の敵は孤独感かもしれないです。ぜひうちの見守り配信で子育て話を一緒にしましょう!

最近嬉しいなと思ったのは、笑うようになったこと!新生児の時もふにゃふにゃで無力感が可愛かったのですが、無表情で。真顔かギャン泣きの2パターンしかなかったのが、徐々に表情豊かになってきました。

「ギャー」と泣くだけだったのが、ご機嫌な時は「あー」や「うー」と言葉も発するようになってきました。日々アプデが入って急成長する息子の姿を見ると、辛いこともあるけど育児頑張ろうって思えますね。「ママ」って呼んでもらえる日が楽しみだなあ。

我が家は毎日のように配信していますけど、やっぱり思い出になりますね。配信もTwitterもブログも全て育児記録です。あと動画は大切だなと思いました。新生児の時、写真は撮っていましたけど、もっと動画も撮っておけばよかったなと少し後悔しています。

新生児育児はバタバタで、そんな余裕ないよ!って感じなのですが、スマホでいいので動画を撮っておくのがオススメですよ!息子がスヤスヤ寝ている時に「こんなに小さかったのに、大きくなったねえ」としみじみアルバムを見返すのが楽しいです。

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