[パリ 13日 ロイター] – フランスの反トラスト当局は13日、米アルファベット傘下のグーグルが、著作権を巡る同国の報道機関との交渉方法について、規制当局の指示に従わなかったとして、5億ユーロ(5億9300万ドル)の罰金の支払いを命じた。
グーグルやフェイスブックなどのプラットフォーム企業に対しては、報道機関と収入を分け合うべきだとの国際的な圧力が強まっている。
グーグルは、ニュースの利用に対し、報道機関にどのように補償するかを2カ月以内に提案する必要がある。期限内に提案できなければ、1日当たり90万ユーロの罰金を追加で命じる。
グーグルは、非常に失望したが、決定に従うと表明。「当社の目標は変わっていない。最終契約を締結して、新たなスタートを切ることだ。フランス競争当局のフィードバックを踏まえ、当社の提案を修正する」と述べた。
同社の広報担当は「当社は全てのプロセスを通じて誠意ある対応をした。罰金は、合意を成立させようとする当社の努力と、ニュースが当社のプラットフォームでどのように機能しているかという現実を無視している」と述べた。
報道機関側は、ニュースの対価の支払いを巡る交渉でグーグルが誠意を見せなかったと批判している。