もう60束(パック)も乾蕎麦を食べていると、パッケージを持ち上げた瞬間に「あ、これは “ファミリー用そば” だな」ということがわかるようになる。ズシリと重いファミリー用そばは、重さに反して価格は安い。
今回の『麺有楽 兵庫播州伝承味乃蕎麦 播州そば』における6人前で税込171円(1人前あたり約28円)というのは、100円ショップで売られている蕎麦と同等の低価格。いうまでもなくコスパは最強だが、お味のほうは……?
パッケージ裏を見ても特筆すべきことは見当たらないので、突然だが当連載これまでの平均価格を発表しよう。1パックあたりは341円。1食あたりは131円。購入時の参考にしていただければ幸いだ。それでは──
デカい鍋にタップリのお湯を沸かし……
5分ゆでて……
ハイ完成。
して、そのお味は──
表パッケージに書いてある通り、“つるつるシコシコ” 具合はスゴイと思う。これぞまさに “つるつるシコシコ” だ。が、「家そば」か「外そば」かで言えば圧倒的に「家」。ど真ん中の「家」。THE「家」だ。
しかしながら、逆にこれはこれで落ち着く。ブレることなく「家そば」を作り上げる正真正銘の家蕎麦であり、背伸びしていない感じが逆に好感触。これぞまさしく「ファミリー用そば」の安心感だ。
カレー蕎麦や、あんかけベースの「かきたま蕎麦」など、そばが主役ではない濃厚な汁の時は、むしろ今回のようなファミリー用そばが合う気がする。また、使うなら「冷」より「温」のほうが良いかもだ。何の蕎麦を作るかによって上手に使い分けられるようになったら、かっこいいなぁ〜。
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24