ジャンボ。その日オレは愛車トヨタ・ラウムに乗って、ケニアのナイロビはランガタロード(langata road)あたりを流していた。すると車内に漂うポテトの香り。オレはポテ臭をたぐりよせるように車を走らせ、やがてポテ源地を特定。その店は、名前の無いポテト屋だった。
入店するなり「ポテト」とつぶやく。店主は無言で頷いて、目線で「あっちに座って待ってろ」と店内の椅子を指していた。
設備的には悪くない。いや、普通よりも立派なポテト屋と言えるだろう。フライヤーも大きいし、ポテトカッターもよく切れそうだ。しかし、もちろん難点もある。それは、非常に衛生観念が低いことだ。
ポテトやトマトなどの材料を、平気な顔して地面に置く。ポテトカッターに入れる時に、少しお水でチョチョッっと洗うくらいで。そんなんだから俺の腹がPPするんだよ……なんて思いながら待っていたら、
やがてポテトがやってきた。ふむ。なかなか美味い。衛生観念は低いけど、ポテトのクオリティは非常に高いと言えるだろう。ちなみに価格は100kes(約100円)。
もう少し何か情報が欲しいなと、店主に話しかけてみると、今ポテト屋が直面している問題を教えてくれた。彼によれば、いまポテトを出すのは非常に苦しい状態なのだという。理由は世界的な原価の高騰。
イモは不作なのか入手しずらく、油は原価高騰でバカ高くなっている。なのでポテトを作るのは実はキツイ……と言っていた。この話、他のポテト屋でも聞いたことがある。このままだと、ポテトを売らなくなる店が増えてしまうかも……。
ちなみに衛生的にはイマイチだったが、下痢になることはなかった。ただ、ガス(屁)が腹にたまりまくったけれども。
運転しながら、片尻を上げてブーッと屁をこく。そんなこんなで帰りの車内はポテトの香りではなく屁のニオイが充満していた。でも自分の屁なので、決して嫌な気持ちにはならなかった。むしろ、不思議とかぐわしい。クワヘリ。
執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
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