【隔離生活】東京都の「感染拡大時療養施設」の驚くべき実態

ロケットニュース24

当編集部の中澤星児が鋭意連載している「【実録】新型コロナを発症した話」は、まもなく終わりを迎えるだろう。バトンタッチというつもりは1ミリもないのだが、1週間遅れで私(佐藤)も新型コロナウイルスに感染していることが判明してしまった。

感染発覚から隔離施設に入所するまでの詳しい流れは、改めて別記事でお伝えしたい。それよりもまず施設の驚くべき実態について紹介しよう。

・今日が初日

本来であればこと細かに、発症から検査、入所までの流れを伝えるべきである。だが、それよりも今まさに伝えたいのはこの施設のことなのだ。だってさっき入ったんだもん! 今日が初日で驚きの連続! どうしてここに来ることになったかを伝えるよりも前に、施設のことを伝えたかったんだよ~!


私が入った施設は東京・有楽町の「東京スポーツスクエア」だ。2022年1月25日から約3カ月間の予定で「感染拡大時療養施設」として運用されている。ここは昨年の東京五輪でメディアセンターだった建物で、私は1度訪問している。まさかこんな形で再び来ることになるとは……。


・トレーニングルームが使える

施設内に入ると、物々しさに一瞬たじろいでしまう。というのはスタッフの防護服が厳重すぎて、警戒感がハンパないからだ。当たり前だ、彼らも身を守らなければならない。そのために必要な装備をしている訳だけど、何から身を守っているか?


私だ、私から感染しないように身を守っている。


いまさらことの重大さを確認した気分だ。自ら隔離されに来たクセに、入る段階になって改めて感染者たる自覚を得た……。


ここはホテル療養と異なり、シャワー(バスなし)とトイレは共用。それからパブリックスペースも完備されており、24時間利用可能だ。各部屋にはベッドと机、それから鍵付きの棚があるのみ。トレーニングルームもあるので身体を動かすこともできてしまう。ホテルで缶詰めになるより、トレーニングルームでストレッチできる方が良いと考えてこちらを選んだ。

なおパブリックスペースの撮影は禁止されている。部屋についてもまた別途お伝えするとしよう。


ここはいわば、デカいネットカフェのようなものだ。ただし療養施設なので時間通りに食事が提供され、個室(居室エリア)は一斉に消灯時間を迎える。


一斉消灯の時間はなんと……


21時~翌7時!!



そんなに早く寝れねえ~! そしてそんなに長くも寝てらんねえええ~!!


とはいえである……、多少テンション高めおじさんの私、間違いなく病人なので大人しく寝るとします。幸いなことに、ここも全館禁酒・禁煙。強制的にたばこを絶たねばならないので、出所するころには健康になっているに違いない。1週間の闘いは始まったばかりだ……

参考リンク:東京都福祉保険局
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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