Amazonが出した求人情報から、同社が暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーンの専門家を求めていることが明らかになりました。この情報から、Amazonが新たに仮想通貨での支払いを導入する可能性が報じられています。
Digital Currency and Blockchain Product Lead – ジョブID:1644513 | Amazon.jobs
https://www.amazon.jobs/jp/jobs/1644513/digital-currency-and-blockchain-product-lead
New job posting shows Amazon seeking a digital currency and blockchain expert – The Verge
https://www.theverge.com/2021/7/24/22591754/amazon-hiring-cryptocurrency-aws-payments-jassy
Amazon公式の採用情報ページである「Amazon.jobs」上に、アメリカ・ワシントン州シアトルにあるAmazon本社で働く「デジタル通貨とブロックチェーンのプロダクトリーダー」を求める情報が掲載されています。
求人情報によると、Amazonは支払い関連システムの開発チームにおいて、デジタル通貨およびブロックチェーン関連の戦略および製品ロードマップを開発するための経験豊富なプロジェクトリーダーを探しているとのこと。ページ上には「ブロックチェーン、分散型元帳、中央銀行デジタル通貨、暗号資産といった領域に関する専門知識を活用し、新機能を開発し、全体的なビジョンと製品戦略を推進し、新しい機能に対するリーダーシップを提供すること」を求めると書かれています。
Amazon.comは記事作成時点では支払い方法として暗号資産を受け入れていません。しかし、この求人情報を発見したBusiness Insiderが同社の広報担当者に問い合わせたところ、「暗号資産の分野で起こっている革新に触発され、これらの技術がAmazonでどのように活用できるかを模索しているところです」という返答があったそうです。
なお、Amazonのクラウド部門であるAWSにはすでに「Amazon Managed Blockchain」というブロックチェーンネットワーク構築サービスが存在します。
Amazonのアンディ・ジェシーCEOは、AWSの責任者を務めていた2017年当時、「Amazonは暗号資産を注視しているものの、『分散型元帳を使用する』以外にブロックチェーンの実用的な使用例を考慮していませんでした」と語っていたため、同社の暗号資産に関する方針が大きく変化したことが伺えます。
暗号資産に注目している大手テクノロジー企業はAmazonだけではありません。Appleは2021年5月に、「デジタルウォレット、BNPL、リアルタイム決済サービス、暗号資産」といった分野の専門家をビジネス開発マネージャーとして採用するための求人情報を公開しています。
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