2023年1月23日の記事を編集して再掲載しています。
時間を空けるのは意味なかった?!
毎日の食事を特定の時間内に制限するダイエットのことを「インターミッテント・ダイエット」と言います。試したことのある人も結構多いんではないでしょうか。
でも残念なことに、研究が行なわれた結果、食べる時間のタイミングは体重減少に効果がないことがわかりました。
食べる頻度と食べる量はしっかりと体重に影響があるそうです。
朝ごはんを抜いたりしても痩せも太りもしない
ジョンズ・ホプキンズ・ブルームバーグ公衆衛生大学院の研究チームが、健康アプリ「Daily 24」を使用している成人550人を対象に睡眠と食事の記録を6ヶ月間収集。6ヶ月間の記録から被験者たちの睡眠と食事のルーティンを割り出し、それがどのように体重に影響を与えているかを6年間に渡り調査しました。
調査の結果、食事を摂るタイミングと体重に関しては関連性がないことがわかりました。朝ごはんを抜くとか、食事と食事の間の時間を長くするとか、そういったことで痩せたり、太ったりすることはないそうです。この研究結果はジャーナル誌「Journal of the American Heart Association」に掲載されています。
別の調査でも同じ結果が出ている
今回の調査は「観察研究」と言われていて、インターミッテント・ファスティングをした人たちを調査しているのではなく、日々の食事のルーティンから体重との相関関係を割り出す調査です(必ずしも因果関係があるわけではありません)。
ただ、インターミッテント・ファスティングの効果に特化した調査が去年に4月にありましたが、その調査でもやはり、時間を空けて食事をすることで、普段の食事ルーティンより体重が減ったり増えたりすることはないとの結果でした。
「これまでの調査と我々の調査を合わせて見てみると、やはり1日の食事のタイミングはダイエット効果は特にないと考えられそうです」
今回の調査のリーダーWendy Bennett准教授がCNNの取材に対して答えています。
完全に無意味、でもない
ただ、インターミッテント・ファスティングが意味がないというわけではないとのこと。例えば、2型糖尿病を患っている人は、インターミッテント・ファスティングで体重が減少する可能性があるそうです。またインターミッテント・ファスティングの方が、朝昼晩の食事タイミングよりも生活や体に合っている人もいます。
いちばん体重に影響するのは「食べる量」
でもダイエットをしようと思っている方には、やはり食べる量の調整です。1日を通して多めの量の食事を何度もしていると体重は増えます。1日を通して少量の食事を摂ると体重減少につながるそうです。