日々進化を続けているAI。10年後、単純作業系の仕事は全てAIに奪われるという説もある。しかし、この度AIが成し遂げたことは全く単純作業ではない。
なんと、ホラー映画を書いたというのだ。もはやクリエイターもうかうかしていられない。AIの進化はここまで来た! そんな現在地が分かる動画『The First Horror Movie Written Entirely By Bots』をNetflixが公開している。
・「Mr.Puzzles -WANTS YOU TO BE LESS ALIVE-」
この動画が公開されたのはYouTubeのNetflixチャンネルの1つ『Netflix Is A Joke』だ。説明欄によると、40万時間以上ホラー映画を見せたAIが書いたオリジナル作品なのだという。
4分22秒のこの動画。タイトルは「Mr.Puzzles -WANTS YOU TO BE LESS ALIVE-」でCGアニメーションによって描かれている。内容としては、ヒロインのジェニファーが謎の人物Mr.Puzzlesに監禁されクイズを出題されるというもの。
サイコっぽい人物に監禁されるというのはアメリカのホラー映画の定番だ。設定的にはしっかりツボを押さえている感じがする。
・翻訳ライターに日本語訳をお願いした結果
本当はすぐにでも動画を見てもらいたいところだが、全編英語のため、翻訳ライターの田代大一郎に翻訳をお願いしてみた。すると、なにやら苦戦してるっぽい田代。田代いわく「文章がめちゃくちゃ」なのだという。
田代大一郎「例えば、動画の28秒でMr.Puzzlesが「Do you want to be a gamer?(君はゲーム参加者になりたいかい?)」と尋ねるところなんですが、ジェニファーはこの問に「No, not that.(いいえ、それじゃないの)」と答えてます。普通は「No, I don’t.」なので、この答は文脈的におかしいです。
でも、読者のために意味を通そうとこの訳をいじると、おかしなことになってしまうので、できるだけ原文のニュアンスを残しますね」
──とのこと。というわけで、『The First Horror Movie Written Entirely By Bots』全編を無理やり日本語に訳してもらった結果、文脈どころかストーリーやセリフも支離滅裂。っていうか、ジェニファーがMr.Puzzles以上にヤバすぎる……!
そんな詳細が気になる方は、こちらのページに日本語訳をマルッと掲載しておくのでご確認いただけると幸いだ。どうやら、映画監督や脚本家はしばらく安心しても良いようである。