手軽で美味しい多国籍料理を食べたくなったらカルディへ向かうことにしている。カルディで売っているものは大体間違いないのだ。
それぐらいにカルディのセレクトに信頼をしている筆者がここ数年で一番好きな商品。それが今回ご紹介する、タンドリーチキンの素。ピリッと辛くて絶妙な塩っ辛さ、本格的なスパイスの香りが癖になってしまう。
鶏肉を漬け込んで焼くだけで絶品タンドリーチキンが量産できるこの商品、バーベキューで焼くことでもっと美味しくなるのではないかと思いついたので試しに行ってきた。
そもそもタンドリーチキンとはインド料理の定番、鶏肉をスパイスがたくさん入ったタレに浸けて焼いたもの。
本場では『タンドゥール』という壺窯で焼くことからタンドリーチキンという名前がついているのだが、もちろん我が家にタンドゥールはないため、いつもはフライパンで焼いて食べている。
タンドリーチキンをフライパンで焼く時の悩みのひとつが、余分な油がフライパンに溜まってギトギトしがちなことである。鶏肉、特に皮に含まれる油は凄まじい。キッチンペーパーなどで拭き取りながら焼いても追いつけないほど染み出してくる。
対してお店で食べるタンドリーチキンはアッサリと余分な油が落ち切っている。脂っこいタンドリーチキンも美味しいのだが、やはり目指したいのはお店の味。余計な油を落としたタンドリーチキンを自分でも再現するには?
……そうだ、バーベキューをすればいい!!
・下ごしらえは自宅で済ませておく
まずは事前準備から始めよう。今回使用するのは鶏もも肉2枚だ。一口大に切り、竹串に刺していく。
後ほど焼いた時に気が付いたのだが、串に打つときは一番上と下に形が整った肉を刺すと焼きやすい。ベロっとかけらがはみ出すような崩れた形の肉を端っこに持ってくると、網に焦げ付いてしまった時に簡単に抜け落ちてしまうのだ。
打ち終わったらタンドリーチキンの素をまんべんなくかける。
カルディのタンドリーチキンの素が素晴らしいのは、これひとつで味付けが完了する点。つまり用意するのはタンドリーチキンの素と鶏肉のふたつだけで良い。最高だな!(辛い物が苦手な方はヨーグルトを追加しても美味しいぞ)
上からかけただけではムラができてしまうので、位置を入れ替えたりひっくり返したりしながら全体をしっかり漬けてあげよう。
持ち歩き方も重要だ。
タンドリーチキンの香りは肉から漂っているうちは美味しそうとしか思えないが、服やカバンについてしまうと強烈すぎるスパイス臭となる。持ち歩く時は万が一のためビニール袋に入れた上で、保冷剤と一緒にアルミバッグに入れると良いぞ。
・美味しそうな匂いに包まれる
現場に着いた。まずは火起こしから。
今回は焚き火台の上にこのような厚手のアルミホイルを敷いておいた。
バーベキューで面倒くさいのは、主には後片付けではないだろうか? 焚き火台に肉汁やソースが垂れ落ちて焦げ付いたら、腕が腱鞘炎になるまで金たわしでこする羽目になる。
事前に厚手のアルミホイルを敷いておけば、最後は丸めて捨てるだけで一瞬で片付けが終わるのでかなりオススメだ。アウトドア用品店などで売っているので是非チェックしてみてほしい。
いよいよ焼くぞ…!
まずは試しに2本投入してみた。
意外だったのは、焼く前の予想とは裏腹に網に焦げ付く肉はほとんどなかったことだ。鶏から油がたくさん出てくるので、そのおかげかもしれない。
調子が良さそうだったのでどんどん焼く。あたりに美味しそうな匂いが漂ってきたぞ!
滴り落ちる油が増えると激しく炎があがることがあったので注意が必要だ。気が付かないうちに串が燃えてしまい、持ち手がないチキンを1本生み出してしまった。
・香ばしい&スパイシー
全体的に焼き色がつき、油が出なくなったぐらいが食べ頃だ。網から上げてみると……
めっちゃうまそう――!!
というかコレ、タンドリーチキンというよりは焼き鳥のような見た目になってしまった。ビールを飲みたくなってきちゃうじゃないか。
……あっ! このアッサリ感、お店のと同じや!!!!!!
そう、フライパンで作る時の悩みであった「油でギトギトになる」が見事に解消され、余分な油が落ち旨味だけが残ったタンドリーチキンを作ることに成功したのである。自家製タンドリーチキンに革命が起きたといっても過言ではないかもしれない。
しかもところどころ焦げているのが香ばしくてますます美味しいのである。まさに香ばしさとスパイスのマリアージュ。この味、フライパンじゃ絶対に出せないな。
ということで、フライパンで焼いても美味しいカルディのタンドリーチキンの素で作るタンドリーチキンは、バーベキューで焼くことでさらに本格的で美味しく楽しむことができた。
スパイスたっぷりなので、普通のバーベキューに飽きた方にもオススメだ。味付けがガラッと変わることでマンネリを解消できるはずだ!
参考リンク:カルディ「タンドリーチキンの素」
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.