まちの魅力の尺度

アゴラ 言論プラットフォーム

先日、日本の都市ランキングについて、ブログを書いたところ、様々なご意見をいただきました。順位が正しくなかったため、元ブログを訂正しております。

「このままじゃ町田だめだね」

「町田の魅力がちゃんと反映されてない」

「他にも尺度はあるはず」

といった内容が主だったものですが、私としては、じゃあ町田はどんなまちを目指すの?ということなんだと思います。

Sean Pavone/istock

そのような中で、興味深い記事を見つけたので、ご紹介します。

プロの投資家が驚いた、いま「富山県」ですごいことが起きている(藤野 英人) @moneygendai
私はいま、富山成長戦略会議の委員を務めています。2021年7月30日、この会議の中間報告が発表されたのですが、私は「これを機に富山県が日本の最先端を進み始めるのではないか」と本気で思っています。今回は、「富山で起きているすごいこと」をみなさんにご紹介したいと思います。

富山成長戦略会議の委員を務める藤野英人さんの記事ですが、

富山県で「すごいことが起きている」と。

富山県といえば、政治界隈では昨年行われた知事選挙が記憶に新しく、保守分裂で行われた選挙では民間出身の新田八朗さんが知事に選ばれました。記事を見ると、行政にありがちな形式上の会議から、メンバーも一新した本気の会議に変わったことが伺えます。

その会議で、これからの富山県の成長戦略の尺度として、「真の豊かさ=ウェルビーイング」を中心にしていくことが示されたそうです。

ウェルビーイングとは、直訳すると「健康」「幸福」という意味ですが、肉体的、精神的、社会的に満たされた状態を指すとされています。

私も議会において、ウェルビーイング=幸福とはなんぞやという調査や提言を行ってきたのですが、主観つまり一人ひとりがどう感じているかが重要なため、客観的に表すことが非常に難しかったのを覚えています。

こうした調査をもとに提出した政策提言全文はこちらからご覧ください。

世界を見渡すと、ニュージーランドでは「ウェルビーイング・バジェット(幸せをコンセプトに入れた予算)」をつくり、国や国民の幸福について体系的にとらえた上で、世界で初めて予算に落とし込んだとされています。

内容としては、若者のメンタルヘルス向上、子どもの貧困や虐待対策、先住民族の文化や価値観を守るといったものです。

私は、価値観が多様化する中で、国ばかりでなく自治体ごとに尺度をもって、まちの将来像を描かなければならない時代を迎えているのだと思います。

富山県が具体的にどのようなアクションを起こしていくのか、今後に注目です。

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