iPhoneがデジカメに勝っている点と言えばまず手軽さだろう。サッと出してピッと押すだけで、ピントがバシッと合うのはホント凄い。飲食店の取材などでは重宝している。だが、取材に使っていると問題になるのが空き容量だ。すぐいっぱいになるのでバンバン消すわけだが……
先日、勢い余って記事化前の画像まで削除してしまった。「最近削除した項目」からも完全に。ギャァァァアアア！ やってもうたーーーーー!!
・自己責任
iCloudは1度導入したらストレージが一瞬でフルになり、なんか面倒くさかったので止めた。取材したばかりなのでiTunesでバックアップも取ってない。もう1度行こうにも店はすでに閉まっており、明日明後日は定休日となっている。詰んだ……！
そこでデータ復元アプリを試してみることにした。データ復旧業者に頼んでみるのも手だが今回は時間がない。念のため、データ復元アプリについて調べてみたところ、日本語が怪しい記事とかも出てきてマジで最終手段臭が半端ないが、自己責任でやってみた。
・3つのアプリ
試してみたのは『iMyfone』『phonerescue』『Dr.Fone』の3つ。「最近削除した項目」にないものも復旧されることや、復元成功率が高い旨が書かれていたからだ。
いずれもアプリをダウンロードして使う形。挙動は全部大体同じで、iPhoneを解析して復元したいファイルの種類を選択したら復元可能なデータが表示される。焦っていても感覚的に操作できたのでUIは優秀だ。これ使う時なんて大体みんな焦ってるだろうし。
・3つとも同じ結果
さて置き、画像やビデオだけではなく連絡先やメモも復元できる様子。データを確認するだけなら無料でできるので、とりあえず『phonerescue』で見てみたところ、「削除された項目を表示」という欄がある。で、以前に完全削除したデータも表示されていた。これイケるかもしれん！ だが、探してみたところ……
必要なデータは無ェェェエエエ！
そう、確かに削除したデータはあるっぽいのだが、ちゃうねん。このデータじゃないねや……。結論から言うと、3つ全部そうだった。
・有料登録してみた結果
いや、無料だから表示されていないものもあるかもしれない。そこで『phonerescue』を有料版（年間5478円）にアップグレードしてみた。60日間の返金保証あるらしいし、これで表示されたらめっけもんだ。
しかし、結果は無料の時と変わらず。まあ、ほとんど諦めてたしここまでやって無理ならもう仕方ない。そもそも、手癖で「最近削除した項目」から消した自分のミスだしな。返金されるかは分からないけど、とりあえず退会しようとしたところ……ホゲエエエエエエ！
退会の窓口がない……！
サブスクって大体アプリやマイページから支払い解除できるようになっていると思うが、そういったものは見当たらない。サイトにもアプリにも退会の窓口的なものはないどころか、Q＆Aにも退会について書かれた項目がなかった。
・サポートに問い合わせ
というわけで、現在サポートに問い合わせ中。幸い、日本語で書いても普通に第一報の返信があったため、やり取りはできそうで胸を撫でおろしているが、現状返金までいけるかどうかは分からない状態である。
トラブルが起こった時こそ冷静にならないとダメだ。さもないと、もっと面倒くさい事態になることがある。今回の件でそんなことを学ばされたのであった。
執筆：中澤星児
Photo：Rocketnews24.
