財務省の貿易統計速報によると、8月の貿易収支は2兆8173億円の赤字となりました。2014年1月を上回り過去最大の赤字となりました。
貿易赤字 2兆8173億円 過去最大に 原油価格上昇や円安が背景 #nhk_news https://t.co/faUaPFdD3A
— NHKニュース (@nhk_news) September 15, 2022
貿易収支とは、モノの輸出入の収支のことをいい、日本は輸入額が輸出額を上回る貿易赤字の状態がが続いています。モノだけでなくサービスの取引、投資収益のやりとりなど経済取引で生じた収支である経常収支はまだ黒字ですが、黒字幅は縮小してきています。
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円安でもモノなのですぐには輸出は増やせません。
輸出でウハウハとか言ってたの誰だっけ
8月の貿易赤字2.8兆円 過去最大に#Yahooニュースhttps://t.co/roYNoShRNB— Isseki Nagae/永江一石🏃🏽STEPNで体脂肪率爆下がり (@Isseki3) September 15, 2022
こういう状況をJカーブ効果というのだという指摘もあります。
これを教材にすれば、貿易収支はGDPと関係ないことを教える。貿易収支の動向が気になるなら、Jカーブを説明するなあ→貿易赤字が過去最大2.8兆円 8月、資源高・円安で: 日本経済新聞 https://t.co/jkHIJyTKq4
— 高橋洋一(嘉悦大) (@YoichiTakahashi) September 15, 2022
円安を警戒している国もいるそうです。
中国からすれば円安は
・輸出減、輸入増で対日貿易赤字が増える
・東南アジアでの日本との競争で不利になる
ということで警戒しているとのこと
→China increasingly concerned about yen’s rapid depreciation https://t.co/1i2kZBSzDi— 宇佐美典也 (@usaminoriya) September 8, 2022
しかし、円安になっても日本に輸出する余力はなくなってきているのかもしれません。
今後 #医療・福祉産業 が拡大する半面で他の産業が縮小するため、日本の経済構造は大きく変わる。医療・福祉分野の就業者は2040年度においては1065万人になると予測され(計画ベース)、総就業者数5654万人の18.8%になる。
日本は深刻な労働力不足に見舞われると予測される。https://t.co/VHLQAVpiHm— 野口悠紀雄 (@yukionoguchi10) September 3, 2022
今のところ所得収支の黒字は貿易収支の赤字を上回っています。
日本が円安になっているのは貿易赤字になったためだと思っている人が多いが、「経常収支」は黒字。所得収支(海外投資収益)の黒字が貿易赤字を上回っているのだ。 pic.twitter.com/eqXm4hoIql
— 池田信夫 (@ikedanob) September 8, 2022
極端に経済指標が動くと、過激な表現も出てきてしまいます。不穏です。
日刊ゲンダイの連載で「国を挙げて葬るべきは「元首相」ではなく「黒田日銀」ではないか」を書いた。アベノコクソウでアベノミクス批判はできず、政府も日銀も金融緩和を続けるしかない。その間も日米金利差は広がり円安なのに貿易赤字も膨脹する一方だ。https://t.co/VSXJeghz85
— 金子勝 (@masaru_kaneko) September 8, 2022
資源高や円安の影響で、輸入額は前年同月と比べて49.9%増の10兆8792億円となりました。19カ月連続で前年同月を上回っています。一方、輸出額も約22.1%増の8兆619億円で、18カ月連続で前年同月を上回っています。
お金(円)の価値が下がっているのが見て取れます。