小さいLEDの集合体だからできる。
ココ数年、信号待ちの対向車のハイビームがやたら眩しく感じます。特にプロジェクター型のヘッドライトは刺すような強い光で、運転手がハイ/ローを切り替え忘れることが理由のひとつだとか。
1万6000個のLEDを自在に操る
小糸製作所がCES 2025出展し、1万6000個に分割したLED集合体の自動車用ヘッドライトを発表しました。
次世代ADB(Adaptive Driving Beam:ハイビーム可変ヘッドランプ)は、光る部分は光度を調節し、必要以上に光らせないLEDは消灯と、照らす範囲を細かく調節できます。
状況により細かく変化
例として「対向車のドライバーや歩行者の顔は照らさない」、「道路標識は反射が強くない程度に照らす」と状況に合わせた調節が可能です。
光でお絵描き?
光の加減に限らず、クルマの状態や意思(メッセージ)を周囲に知らせるプロジェクション・マッピングのような「高精細ADB」機能もあります。
道路に模様を描くことで、進行方向などを周囲に伝えることができるようになります。
会場では、自分が進むべき車線を照らしたり、駐車場でクルマの位置を知らせるといった用途が説明されていました。
2025年末には搭載車両が登場予定とのことです。