Metaサングラスを使ったハック。会った人の名前も住所も電話番号もまるわかり

これはMeta(メタ)にとって苦々しい出来事でしょうけど…この機能を求めている人は多いだろうなあという気配もあり。

カメラ付きスマートグラスのRay-Ban Metaを、ハーバード大学の学生2名がハックしました。

Ray-Ban Metaはカメラで撮影した映像を元にInstagramでライブストリーミングできるのですが、このデータを元に目の前にいる人物を顔認識検索エンジンPimEyesで特定。ネット上のデータを片っ端から参照して、その人物の名前や住所、電話番号、親類縁者の情報まで瞬時にぶっこ抜いて教えてくれる「I-XRAY」のデモを公開したのです。

このお話のポイントとなるのは、契約すれば誰でも使えるサービスの組み合わせでI-XRAYを実現しているところ。

開発した1人であるAnhPhu Nguyenさんは「私たちは、自分のデータが一目でわかる世界に備えているでしょうか?」とXにポストしており、自分たちが悪用するためにI-XRAYを作ったのではなく、誰でもこういった技術が作れるし、使える時代なんだということを世に問うています。

顔認証って便利なんだよね

思い出すのは在りし日のビッグテックたち。Metaはプライバシー問題で集団訴訟をされてからFacebookの顔認識機能を停止しましたし、Amazon(アマゾン)やIBMも(こっちは精度の問題もあり)警察組織向けに提供してきた顔認識システムをやめました。

ただ…顔と名前を覚えるのが苦手な人にとって、写真をアップロードすると人物を特定し、タグ付けしてくれる機能は便利だったんですよね。いつ、どこで会った人なのか。どんな仕事をしている人なのかもすぐに思い出せる仕組みでしたし、SNSに残した共通の話題もピックアップできるはず。プライバシー問題はあれど、顔認識機能は使いたいという人は少なくないと思うんです。

I-XRAYの登場は、今や人々の課題を解決できるテクノロジーが簡単に作れるけど、今までのルールやマナー的に問題がある。どう思う? いいか悪いか、欲しいか欲しくないかという判断をみんなでしようじゃないかと提案しているんですよね。

読者の皆さんはどうですか? こういう機能は欲しい? 欲しくない?

Source: The Verge

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