リリースは先月だったのですが、まだ紹介してなかったので遅ればせながら。
世界的に大きなシェアを誇るNative Instrumentsの定番DJソフトウェア「Traktor Pro」がメジャーアップグレードを果たし、Traktor Pro 4となりました。前回のTraktor Pro 3が2019年リリースですから、5年ぶりの進化となります。
5年前と比べれば、他のDJソフトも大きく機能が増強されましたが、今回のTraktor Proは、これがなければ音楽業界が成り立たないほど優れたプラグインエフェクトをリリースしまくっているiZotopeの技術がふんだんに導入されており、強力なアプグレ内容になっています。
即興性を重視した機能
とりわけ強力なのがStem Separation。Stem(ステム)とはドラム、ボーカルなど、楽器のパートごとにある程度まとめたもので、Traktor Proではドラム、ベース、ボーカル、他のインストの4つに曲をばらして、それぞれ独立してミックスできるんですね。
またテンポが揺れたりする曲でも、ループやビートジャンプ、テンポエフェクトや同期を正確に実現するFlexible Beatgridsも便利。Pattern Playerにはニコル・モウダバー、レベッカ、ルーク・スレイター、レン・ファキ、ダブファイヤー、クリス・リービングなど、世界的なトップDJ&プロデューサーによるパターンが入ったリズムマシン機能も備えており、楽曲をパーカッシブに演出できたりもします。
今回のアップグレードで、DJプレイの幅がまた大きく広がった感はありますね。インスピレーション次第で、楽曲の新たな魅力を引き出したりもできるのではないでしょうか。ちなみに製品登録すると、DJ用の楽曲ストリーミングサービスBeatport Streamingが2カ月無料でお試しできるのもうれしいポイントです。
価格は2万3100円。その価値は十分以上にあると思います。
Source: Native Instruments