大切な人と家をみまもる!オプテージ、みまもり新サービス「MAMOLEO」記者発表会

株式会社オプテージは、2024年8月1日(木)より、IoTを活用したみまもり新サービス「MAMOLEO(マモレオ)」の提供を関西エリア(一部地域除く)にて開始する。開始に先立ち、同日、報道関係者向けに記者発表会が実施された。

■eo・mineoに次ぐ事業の柱を目指す
発表会は、株式会社オプテージ 代表取締役社長 名部正彦氏の挨拶から始まった。
令和5年版 厚生労働白書によれば、共働き世帯が過去最高の1,262万世帯を更新する中、アフターコロナの出社回帰も進むなど、家の外に働きに出る人が増えている。また、2015年の児童福祉法改正以降、小学校4年生までだった「学童保育」が6年生まで受け入れ可能となる自治体が増えたものの、現在でも実質的に3年生が最終年となっていることも少なくない。このような環境により、共働きの子育て家庭にとって子どもの留守番が増えつつある状況だ。

そこで同社では、従来のカメラやセンサーによるみまもりと、いざという時には駆けつけるといった防犯機能に加え、勤務先にいる親が自宅で留守番をする子どもに声掛けができ、また、子どもが外出中であってもGPSで居場所の把握ができる機能をプラスした新しいIoTみまもりサービス「MAMOLEO(マモレオ)」を開発した。

株式会社オプテージ 代表取締役社長 名部正彦氏

同社はMAMOLEOを利用することで、親と子ども双方の不安な気持ちを軽減し、子どもの健やかな成長や家族のコミュニケーションの活性化に貢献したいと考えている。さらに、想定される年間の駆けつけ回数をカバー可能な年1回の駆けつけ警備も備えており、ご利用者さまにはリーズナブルな価格で充実のセキュリティサービスを提供する。

なおこのサービスは、2023年4月に実施した、関西電力グループの株式会社オプテージと株式会社関電セキュリティ・オブ・ソサイエティ(関電SOS)の合併以来、初の共同事業となる。独自の光ファイバーネットワークによる高速・高品質な情報通信サービスを提供するオプテージと、警備員の駆けつけネットワークを関西エリアに有する関電SOS、双方の強み・技術力を活かして開発した、IoTみまもりサービスだ。将来は全国で利用されているサービスとして、情報通信事業「eo」・格安スマホ/格安SIMのサービス「mineo」に次ぐ事業の柱を目指す。

■留守番中の子どもや親の不安を解消し、安心できる環境を提供したい
引き続き、同社 コンシューマ事業推進本部 ホームセキュリティ事業戦略部長の木津彰彦氏より、「MAMOLEO」の紹介があった。

「MAMOLEO」は、IoTを活用することで、家ナカ(屋内)・家ソト(屋外)を問わず自宅や家族をみまもることができ、さらに、いざという時の駆けつけまで備えた最新のセキュリティサービスだ。

家ナカの安全を確保するベーシックプランは、月額料金2,200円。ベーシックプランに、GPSタグをオプション追加することで、家ソトのセキュリティもカバーする。

<ベーシックプラン> 月額料金2,200円
・IoT機器により、家ナカのみまもり・安全を確保する。
・大切な家族の身に何かあった場合、不安を感じた場合には、自宅への依頼駆けつけサービス(年1回・最大30分無料)が家族の代わりとなり対応する。

<GPSタグ(オプション)> 追加費用月額料金1,100円
・IoT機器による家ナカのみまもりに加え、GPSタグにより家族の家ソトにおける行動のみまもり・安全を確保する。
・GPSタグのオプション加入で、ベーシックプランの駆けつけ範囲を屋外へ拡大が可能だ。

木津氏は「子どもの留守番実態に関する調査結果」を説明し、世帯ボリュームとみまもりサービスの利用経験率の高さから、「MAMOLEO」のメインターゲットが「30-40代家族」であることを明らかにした。

共働きの子育て世代が増える傾向にある中、学童保育の利用が進んでいるが、小学4年生から大きく利用率が減り、「留守番」の機会が増える。その結果、小学3年生までの間にそれに備えることが重要になる。また、しつけや習慣づけの問題も大きいが、留守番中の子どもや親の不安を解消し、安心できる環境を提供することの重要性から、本サービスの意義を強調した。

■「MAMOLEO」は親の不安を解消し、子どもたちの安心感を作る
最後に、公益社団法人 子どもの発達科学研究所 所長/主席研究員の和久田学氏が登壇し、「親の見守りが子どもの未来を変える」と題した講演を行った。和久田氏の講演で特に印象的だったのは、ACE(逆境的小児期体験)に関する話だ。

ACEとPCE(ポジティブな小児期体験)がその後大人になっても心だけでなく健康にも影響するという。幼少期に虐待を受けた人は心に傷を負って一生を暮らすことになるだけでなく、生活習慣病になる確率が高い傾向にある。加えて、虐待など経験しなかった人よりも短命になる傾向があるという。

子どもの安心は、何かあったときにすぐに助けを求められる環境が常にあることから生まれるとされている。これを和久田氏は「愛着」という言葉で説明した。「MAMOLEO」は親の不安を解消する点で非常に良いが、さらに子どもたちの安心感を作る視点から、より良いサービスになることが期待されると述べた。

また、利用者の親たちには、子供たちの行動を監視するのではなく、寄り添い、良い方向に導くことが重要であり、叱るための道具にしないでほしいと強調した。叱るための道具にしてしまうと、せっかくのシステムが子供たちにとって安心のためのシステムではなくなってしまうということだ。

質疑応答では、「MAMOLEO」の全国展開の時期についての質問があった。名部氏は「事業の状況により段階を踏んで拡大していくので、時期はまだわからない」と回答した。「MAMOLEO」は大切な人と家をみまもるサービスであるだけに、今後の展開が楽しみなサービスだ。

テクニカルライター 鈴木 啓一

MAMOLEOサービスサイト

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