ヘルス系機能は必要十分だけど、ちょっと不満も。
バッテリー寿命が長く、大きめサイズのスマートウォッチをお探しの方におすすめなのが、OnePlus Watch 2Rです。こちらはAndroidスマートウォッチで、Wear OS 4を搭載。充電1回のバッテリー駆動時間は最大100時間で、前モデルのOnePlus Watch 2の伝統をしっかり受け継いでいます。価格が70ドル安くなっているのもポイント。
装着感は前作よりアップ、ただバンドによって変わる
OnePlus Watch 2Rを2日間使用してみた感想を一言でいうと、「1.43インチのAMOLEDスクリーンを搭載した、直径47mmのビッグなスマートウォッチ」です。
アルミニウム製なので、OnePlus Watch 2のステンレススチールとサファイアクリスタルと比べて、手首細めの私でも装着感は快適です。なんというか、キュッとしているので、派手に手を動かしても吹っ飛んでいきそうな不安感はありません。OnePlusによると、Watch 2RはWatch 2より25%近く軽量化されているとのこと。
カラーバリエーションはグレーとグリーンの2色。バンドに関しては、22mmのスポーツバンドの方が装着しやすかったです。個人的にはデフォルトのプレーンな直線よりも、こちらのテクスチャーのほうが好きですね。数字が画面を囲むデザインもお気に入り。サイドボタンもいかにも時計っぽくて、エッジが出っ張った前モデルと比べると、装着感はかなりアップしています。
デュアルプロセッサシステム搭載でバッテリーが向上
OnePlus Watch 2Rのスペックは、ちょっと既視感があります。QualcommのSnapdragon W5パフォーマンス・チップセットとBES 2700 MCUチップセットの「デュアル・プロセッサ・システム」を採用。BES 2700 MCUチップセットはRTOS(リアルタイムOS)を実行し、バックグラウンド作業などのシンプルタスクを処理します。この方式により、500mAhのバッテリーパックで100時間のバッテリー駆動時間が実現。7.5wのVOOC急速充電で、充電時間はわずか1時間です。
ヘルス系の測定機器としては「満足」とまではいかない
心拍数やストレスレベルのトラッキング、睡眠モニタリングなど、ヘルス系の機能は必要十分。ジムや屋外で器具を使ったトレーニングをする方には、100種類以上のフィットネストラッキングが使えると思います。ただ、Watch 2RとペアリングされているOHealthアプリには排卵や月経を管理する機能がなく、別のアプリを使わなければならないので、そこはちょっと不満です。
OnePlus Watch 2Rにない機能を提供してくれるサードパーティアプリとのデータ共有方法は、まだわかりません。Wear OS 5の次のアップデートでこの問題が解消されるといいのですが…。OnePlus Watchのエコシステムは、まだ「洗練されたヘルス系の測定機器」とはいえないので、もう少し様子を見てから入手するというのも、アリかなと思います。
OnePlus Watch 2Rは230ドル(約3万6000円)で、ビッグなボディと数日間駆動する大きめバッテリーが魅力の製品だといえます。スマートモードでバッテリー100時間使用可能かどうかは、しばらく使ってみてからあらためて報告したいところ。ちなみに標準のウォッチモードで12時間以上使用して、今のところすでに89%になっています。