これだよ、AIに期待してる速度感って!
MediaTek(メディアテック)って知ってますか? 主にスマホやPCなどに採用されるSoC(システムオンチップ)で高いシェアを誇る、台湾の半導体メーカーです。
数年前なら、MediaTek=ミドルエンド向けのSoCといった印象でしたが、近年はハイエンドスマホにも見かけるように。その最新モデルとなるSoC「Dimensity 9300」がCOMPUTEX 2024にて展示されていたのですが…。
AIは漢字を書くより画像生成のほうが早いかもしれない#Computex2024@MediaTekJPN@MediaTek@OPPOJapanpic.twitter.com/YcdRc9rLxU
— ギズモード・ジャパン (@gizmodojapan) June 6, 2024
ネットなしの、デバイス上でここまで生成AIが動かせるほどに高性能なんです。MediaTek、ここまで来てたの…!?
これがスマホローカルAIの未来
上記の動画ではテキスト変換と変わらない速度で画像生成ができています。
動画では「猫、東京、雨」といったプロンプトを追加していますが、リアルタイムに画像が作られていますね。PC向けアプリでも同じことができる機能はそうないですよ。
すごいのは、ネットに繋がずに画像を生成していること。現在、世の中の多くの画像生成AI機能はプロンプトを受け取ったサーバー側が画像を生成しています。つまり、ネットに繋がってないと使えません。
ネット不要、しかも秒速生成。「Dimensity 9300」がいかにぶっ飛んでるか、おわかりいただけましたか?
スペックを見ると「Dimensity 9300」のCPU処理速度は公称値で50TOPS(1秒間に50兆回の演算を行う能力)。インテルのCore Ultra 7が34TOPS、AMDのRyzen 7040Uが33TOPSですから、AI時代のノートPCのAI処理性能を凌駕する数値です。正直信じられないけど、あの生成速度を見せられたらねぇ…。
デモ機と同等のスマホは未発表ですが、「Dimensity 9300」はOPPOのハイエンドスマホ「OPPO Find X7」にも搭載されています。
Source: MediaTek